2024.04.03

CARS

「これぞ、メルセデス」 伝統のフロント・グリルとマスコットを備えた新型Eクラスのトップ・モデル登場

セダン、ステーションワゴンに続き、ステーションワゴン派生型クロスオーバー・モデルの新型オールテレイン、「E220d 4マチック・オールテレイン」が追加された新型「メルセデス・ベンツEクラス」。

ラグジュアリーなトリム

2024年3月22日、新型オールテレインと同時にセダンとステーションワゴンに「E300Exclusive(ISG 搭載モデル)」(エクスクルーシブ)が加わった。E300エクスクルーシブはその名のとおり、新型Eクラスで唯一、「エクスクルーシブライン」と呼ばれるラグジュアリー仕立てのトリムを持つモデルである。



スリーポインテッドスターのマスコット

目を惹くのはフロント・マスクで、「アバンギャルド」や「スポーツ・エディション・スター」がシングル・ルーバーと周囲を縁取るクローム・サラウンドに大きなスリーポインテッドスターを中央に据えた3Dデザインのスポーティなグリルを有するのに対し、エクスクルーシブは3本のルーバーを持つラジエーター・グリルにスリーポインテッドスターのマスコットを備えたメルセデス・ベンツ伝統の堂々たるデザインが与えられている。

また、夜間や夕方などにラジエーター・グリルが白く光るイルミネーテッド・ラジエーター・グリルが標準装備されているのも見どころだ。サイドライトの機能が拡張されたもので、上下2本の光ファイバーの束は1000本以上の細いガラス繊維で構成されているという。なお、オプションの「AMGラインパッケージ」を選択すると、3Dデザインで中央にスリーポインテッドスターを備えたアバンギャルド系と同じ顔つきになる。



スリーポインテッドスターのモチーフが際立つ

サイド・ビューは格納式ドア・ハンドルによるシンプルでクリーンな仕立てが目を惹く。リアまわりはツーピース型LEDリア・コンビネーション・ランプが印象的で、点灯時と非点灯時のいずれもスリーポインテッドスターのモチーフが際立つ特別なデザインになっている。

インテリアはほかの新型Eクラス・モデルと同じ景色が広がる。オプションとなる助手席一体型ディスプレイの「MBUXスーパースクリーン」を選択すると、大型ガラス面がセンターから助手席まで広がる先進的なデザインになる。



高出力版の2.0リッター・ターボを搭載

E300にはエンジンのみで258ps(190kW)、400Nmを発揮する「E200」よりも高出力型の2.0リッター直列4気筒ガソリン・ターボの「M254」型が搭載される。E300もほかのグレード同様に電動化されていて、エンジンとトランスミッションの間にモーターの「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と呼ばれるモーターを配したマイルド・ハイブリッドで、短時間だが最大で23ps(17kW)、205Nmが加勢される。

組み合わされるトランスミッションは、9段ATの「9G-TRONIC」で、1速から9速までの変速比幅が広く、エンジン回転数かを大幅に低減されることで、高い効率性と静粛性などの快適性を引き出すことができる。 



エア・サスを標準装備

そのほか、シャシーまわりにはエア・スプリングと可変ダンパーを組み合わせた「AIRMATIC」サスペンションや後輪操舵システムの「リア・アクスル・ステアリング」を搭載。また最新世代の対話型インフォテイメント・システムの「MBUX」や最新の運転支援装置(ADAS)など、先に導入された新型Eクラス(セダン、ステーションワゴン)と同等の装備が用意されている。

セダンとステーションワゴンの2タイプで、価格はセダンの「E 300エクスクルーシブ(ISG搭載モデル)」が1126万円。「E300ステーションワゴン・エクスクルーシブ(ISG搭載モデル)」が1139万円となっている。



文=塚田勝弘 写真=望月浩彦、メルセデス・ベンツ日本

(ENGINE WEBオリジナル)

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