2024.05.16

CARS

ミニ・エースマンはコンパクト、4枚ドア、SUV風味のいいところ集めた新世代のEV

フルモデルチェンジを機に「ミニ」から「ミニ・クーパー」へと改名した3ドア・モデルと、こちらも「クロスオーバー」から「カントリーマン」へとその名を変えたCセグメント・サイズのSUVという2つの新型車を立て続けに導入したミニから、まったく新しい車種となる「エースマン」が発表された。

北京モーターショー2024で初公開

カントリーマンに続くSUVスタイルを持つミニの第2弾となるミニ・エースマンはBEV専用モデルで、北京モーターショー2024で初公開された。



丸目から脱却

エクステリアは、個性的なデザインの角型LEDヘッドライトが印象的で、デイタイム・ランニング・ライトを備えたLEDヘッドライトは3つのモードに切り替えることが可能だ。ボディ・サイドの独特な形状のホイールアーチもエースマンの特徴のひとつ。フラットな一体型ドア・オープナーがスタイリッシュな印象を与えている。また、ルーフレールや17インチから19インチまでの大きめのタイヤ&ホイール、フロントおよびサイドに装着されるアンダー・プロテクションなどがクロスオーバーモデルらしい雰囲気を醸し出している。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4.07×1.75×1.5m。Bセグメントのハッチバック・モデルとしては標準的なサイズだ。カントリーマンよりもコンパクトな全長4m強のボディだが、5名の乗車が可能で、荷室容量は実用的な300リッターを確保し、最大で1005リッターまで拡大する。



センター・メーター・デザインを踏襲

インテリアは、インパネ中央にセンター・メーターを彷彿させる丸型の有機ELディスプレイを配置するなど、ミニの伝統を受け継ぎつつ、光によるグラフィカルな演出といった最新世代らしいアイテムも採り入れている。また、「パーソナル・モード」を含め、8つのモードからコクピットをカスタマイズできるオプションも用意。「パーソナル・モード」では、ミニ・アプリを介してスマホから画像をアップロードし、ディスプレイの背景として選択することができるなど、新型カントリーマンや新型ミニ・クーパー3ドアと同様のギミックも用意している。



EとSEの2グレード

ラインナップはベーシックモデルの「E」と上級モデルでスポーティな仕立ての「SE」を設定。どちらもフロント1モーターの前輪駆動だ。

Eは184ps(135kW)/290Nmを発生。0-100km加速は7.9秒、最高速度は160km/hとなる。42.5kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載。WLTPモードの航続距離は310kmとなっている。SEは218ps(163kW)/330Nmで、0-100km加速は7.1秒、最高速度は170km/h。バッテリー容量はEよりもひと回り大きい54.2kWhで、WLTPの航続距離は406kmを誇る。

普通充電は、どちらも最大11kWの出力に対応。直流による急速充電はEでは最大75kW、SEでは95kWの直流急速充電が可能だ。急速充電では10%から80%まで30分弱で充電することができる。

なお、現時点では日本導入の有無や発売時期、価格などの詳細は明らかにされていない。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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