2024.05.29

CARS

フィアット500の内燃機関モデルがついに生産終了 流通在庫のみとなるので、決断はお早めに

ついに現行型3代目「フィアット500」と「500C」が新車販売のシーンから姿を消すことになる。今回、日本向けモデルの生産終了を発表。2024年5月をもって日本での幕を降ろす。

販売台数は約13万台

3代目は、ヌオーヴォ・チンクエチェントこと2代目500の誕生50周年記念となる2007年3月23日にイタリアで発表。日本には翌2008年3月に上陸している。16年を超えるモデルライフを誇り、欧州Aセグメントを代表するモデルとして約13万台を日本で販売した。



根強い人気

3代目は、電気自動車=バッテリーEV(BEV)専売モデルとなった4代目が2022年に日本でも発表されてからも併売されてきた。モデル末期になっても特別仕様車や限定車が設定されてきたのは、根強い人気を誇ってきた証と言えるだろう。愛らしい内外装のデザインや取り回しの良さ、トコトコとした走り味などそのキャラクターは多くの人から支持されてきた。

軽自動車では飽き足らない層をはじめ、「スマート」や「フォルクスワーゲン・アップ!」、「ルノー・トゥインゴ」、「フィアット・パンダ」など、多くの輸入車Aセグメント・モデルが姿を消すなか、都市部でクルマを所有する際に、駐車場事情などから500を指名した人も多い。

なお、イタリアをはじめ、欧州で導入されている1.0リッター直3にモーターを組み合わせたマイルド・ハイブリッド・モデルの生産は継続されるようだ。

今回の決定により、フィアット正規販売店での在庫がなくなり次第、500と500Cの販売は終了になる。なお、オーナーやファンなどへの感謝の気持ちを込めて、フィアットはキャンペーンの実施を発表。詳細については、公式サイトやSNSなどで告知される予定だ。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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