タイカン、そして新型マカンといったバッテリーEVを筆頭に、ついに新型911にもハイブリッドが採用されるなど、電動化を積極的に推し進めるポルシェ。その最新事情と魅力を語り合うトークショー『PorscheGreen Vehicles』が、さる5月25日にポルシェセンター練馬で開催された。
午前と午後、2回にわたって行われたステージには、村上政編集長、筆者に加え、スペシャルゲストとして元水泳日本代表選手で、シドニー・オリンピック4×100mメドレーリレー銅メダリストの田中雅美さんが登壇。抽選で選ばれたポルシェセンター練馬のカスタマーの皆さん、ENGINEPremium Clubの皆さんを前にトークを繰り広げた。
その内容としてはまず、新型マカンをはじめ、タイカン、パナメーラ、カイエン、そして次期911などポルシェがラインナップする最新の電動モデルについて村上編集長のインプレッションを交えながら紹介。続いて、参加した皆さんの事前のアンケートで寄せられた、バッテリーの寿命や航続距離、インフラ設備の現状など、電動モデルに乗っていくうえで皆さんが疑問に思っていることへの回答や展望が、スクリーンに映した写真やグラフを用いて解説されたほか、ポルシェが南米チリのプラントで開発、製造を進めているe-フューエルの現状など、今後内燃機関のクルマがどうなるのかも併せて話し合われた。
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その内容に運転が好きで、ずっとハイブリッド・モデルに乗り続けているという田中さんもご自身のエピソードを交えながら鋭い質問を連発。「ポルシェは特別な“ごほうび”というイメージでしたが、今日の話を聞いて、ごほうびは毎日味わえる方が良いなと思うようになりました。いつかは私もカイエンのオーナーになりたいですね!」と、より関心が深まった様子だった。
結局、2回のトークショーともに予定の30分を大幅にオーバーして終了。それでも話し足りず、終演後も皆さんとのクルマ談義が続いたのだった。
■ポルシェセンター練馬
最新のポルシェCIに対応した施設として、都内屈指の規模を誇り、150kW級の急速充電器ポルシェターボチャージャーを設置するなど電動化の環境も整っているポルシェセンター練馬。今回のために、東京E-Prix仕様のフォーミュラEマシン、ポルシェ99Xエレクトリックのショー・カーや、タイカンなどが展示された会場は満員御礼。ウェルカム・ドリンクやお土産が振る舞われる和やかな雰囲気の中で、サプライズとして田中さんがシドニー五輪の銅メダルを披露。実際に触ることもできたほか、今年のパリ五輪の見どころを披露するなど、クルマ以外の情報も盛り沢山の1日となった。
東京都練馬区錦2-18-16 TEL:03-6906-6420
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文=藤原よしお 写真=池田旬也
(ENGINE2024年8月号)
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