腕時計は身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がっています。そんな多様性の時代の時計界をリードする各ブランドの“いま”を体現するトップランナーたちを、エンジン時計委員会の8人に熱いコメントで推してもらいました! オリンピックイヤーの2024年にこそ手に入れたい1本を、『夏の時計大特集』で見つけてください。
“トゥールヴィヨン使い”のトップランナー ヴァシュロン・コンスタンタンラグジュアリー・スポーツウォッチの代名詞「オーヴァーシーズ」の新作は、同社が誇る複雑ムーブメントをメリットの多いチタンケースに搭載。ブルー文字盤とのコントラストが美しい。
エンジン時計委員 菅原 茂、本間恵子の推し!オーヴァーシーズ・トゥールビヨン
「オーヴァーシーズ」独特の洗練されたデザインと自社開発製造の自動巻きトゥールビヨンを搭載した超薄型ムーブメントとを融合した人気モデルの最新作は、ケースやベゼルからブレスレットに至るすべてがグレード5チタン製で、軽量かつ耐久性に富み、肌にも優しい。また直径42.5mmながら厚さ10.39mmの薄型ケースは装着感が抜群。自動巻き。パワーリザーブ約80時間。5気圧防水。ブルーのカーフスキンレザーとラバーストラップ付属。ヴァシュロン・コンスタンタンブティック限定。2244万円(7月に価格改定予定あり)。『トゥールビヨン変幻自在』 菅原 茂(時計ジャーナリスト)ヴァシュロン・コンスタンタンの最近の技術で、ちょっと注目しているのがペリフェラルローターによる自動巻きの超薄型トゥールビヨンムーブメント。同型キャリバーをアレンジして「トラディショナル」「オーヴァーシーズ」「フィフティーシックス」と、今や個性の異なる3つのコレクションに応用しているのだから、実にうまいなと感心する。時計好きにとっては、同じ複雑機能に対して複数の選択肢から選べるから有難いに違いない。こちらは、チタンによる「オーヴァーシーズ」のトゥールビヨン。スポーツウォッチとしてガンガン着けて楽しみたいが、いや、あくまでもトゥールビヨンなので注意深く大切に扱うべきか。どっちだ? 悩ましい。『ぐいぐいと視線を惹きつける』 本間恵子(ジュエリー&時計ジャーナリスト)今年のヴァシュロン・コンスタンタンはハイジュエリーウォッチのレベルが高くて興奮し通しだったのだが、このモデルにもぐいぐいと視線を惹きつける吸引力があった。サンバーストサテン仕上げに半透明のラッカーをかけた文字盤がとにかく美しくて、鮮やかな青がケースやブレスレットの落ちついた金属光沢と引き立てあっている。それにしてもグレード5のチタン合金は、ていねいに仕上げをするとこんなにキレイなのだなあ。スティールと比べてもほとんど遜色がない。チタンはこのところ一部のメゾンがハイジュエリーにも使うようになった。硬くて加工が難しいが、軽量で堅牢、アレルギーフリーなどさまざまなメリットがあるからだ。チタン素材はもっと注目されていい。問い合わせ=ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755写真=近藤正一(ENGINE2024年8月号)
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