2024.08.02

CARS

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想定外! 目からウロコのベスト・ゴルフカー、ルノー・アルカナE-TECHエンジニアードにモータージャーナリストの小沢コージさんが試乗! メルセデスにBMWもいいけれど……

輸入車SUVハイブリッドで実質のところ燃費No.1のルノー・アルカナE-TECH。そのオーナー調査をしてみると、ゴルフを楽しむ人が多いことがわかった。そこでゴルフ専門誌にクルマ・ページの連載を持つモータージャーナリストの小沢コージさんが、アルカナE-TECHエンジニアードに乗って御殿場の名門ゴルフクラブを目指した。はたしてその結果は?

現代プレミアムゴルフカーに求められる性能

なるほど。この手があったか……。

不肖小沢、久しぶりにルノーの人気スタイリッシュクーペSUVであり、個性派ハイブリッドのアルカナE-TECHエンジニアードに乗って思わぬ大発見をしてしまった。



それはアルカナのゴルフカーとしての意外なる適性であり、大きな可能性だ。今回は長距離ドライブで東京から100km以上離れた名門ゴルフ場、太平洋クラブ御殿場コースまで往復したが、それが想定していた以上に快適かつ効率的で楽しかったのだ。

現在私はゴルフ専門誌に「小沢コージの只今コージ中!」というゴルフ・ドライブ用のクルマ連載をしているが、なんだかんだで人気のゴルフカーは欧米プレミアム系であり、トヨタのクラウン・ハイブリッド系だ。





理由は簡単。ひと通りのラゲッジ容量も求められるが、ユーザーが1番期待しているのは走りの良さとステイタス性のバランスにある。特に重要なのは高速性能で1日平均100km以上は普通に走るゴルフ・ドライブ、それも1人から仲間を合わせ2〜3人は平気で乗る。

するとユーザーはパワフルでかつ疲れないクルマを、と思うと同時にクラブハウス映えするクルマを無意識的に選ぶ。するとそれは誰もが知る分かり易い欧州高級ブランド、メルセデス、BMW、レンジローバーなどになる。それも今なら流行りの大きめSUV系だ。

もちろんそれもいい。だが、小沢はもうちょっと違う選択肢はないものだろうかと思っていた。ああいう威圧的な存在ではなく、よりすっきりと美しく、走りが良くて、なおかつ燃費もいいもの。



一部背景にあるのは最近の輸入高級SUVの驚くべき価格の高さだ。昔なら400~500万円だったのが今は平気で800万円どころか1000万円はする。燃費もハイブリッド化で良くなったというが、実は彼らのメインはバッテリーEV。ドイツ系HVはさほどでもない。するとゴルフ場往復で毎回5000円程度は燃料代で消える。少ない人でも月1回、多い人なら毎週行く人もいるゴルフ・ドライブ。気にしない人もいるがゴルフカー燃費は侮れない。そんな中、実際にゴルフバッグを積んで行って見るとアルカナE-TECHエンジニアードが驚くほどハマるのだ。

◆輸入車SUVハイブリッド実質No.1燃費を誇るルノー・アルカナE-TECHエンジニアードの詳しい情報はこちら!


ほどよいサイズと美しいクーペフォルム


まず良いのはスタイリングでありサイズだ。アルカナはコンパクト4ドアクーペSUVの範疇に入るのでサイズは全長4.5m台で全幅1.82mと手頃。高さも1.58mと一部の立体駐車場こそ難しいがさほど大きくない。



ホイールベースも2720mmと長く、大人4人がゆったりと座れ、ラゲッジ容量は480L。リアを倒さずともキャディバッグ1個は楽勝だし、倒せば3個もラクラク。

それでいてクーペフォルムの美しさは本物だ。ルノーらしい目元パッチリのマスクに、全体のいかにも空力が良さそうなボディ。少しドイツ系のクーペSUVにも重なるが、それよりシンプルでエレガント。そこに大径18インチ・タイヤがパワフルさを与える。









加えて最新グレードのエンジニアードはエンブレムやグリルガーニッシュがシックなブリリアントブラックで締められ、鮮やかなウォームチタニウムがエキゾーストフィニッシャーやクラッティングにアクセントとして入る。

インテリアも上質だ。アッパーはソフトパッドでこれまた随所にブラックとチタニウムカラーが配され、シートは上質なレザーとスウェードのコンビ表皮。装備時にも最新のアクティブエマージェンシーブレーキやレーンキープアシスト、BOSEサウンドシステムが標準で入って、価格はルノー自慢のE-TECHハイブリッド搭載車が469万円と500万円切り。コスパも相当に魅力的だ。

◆クーペフォルムのスポーティなデザインが印象的なルノー・アルカナE-TECHエンジニアードの詳しい情報はこちら!




高速リッター30kmを平気で叩き出す実力者

なによりの魅力はルノー独自のE-TECHハイブリッドだ。実は本当の凄さを理解している人は少ないが、そもそも同じアライアンスを組む日産のe-POWERはもちろん他の国産有名ハイブリッドとも全然違う。いわゆる2モーターの高効率ストロングハイブリッドではあるが、メカ技術は良くある遊星歯車ではなく、ルノーF1譲りのドグミッションなる高精度なレーシング技術を使っている。

これは94psの1.6リッターエンジンを核とするが、同時に49psで205Nmのメインモーターと1.2kWhの容量大きめなリチウムイオンバッテリーを搭載しており、小沢の見立てでは一部あの国産ストロングハイブリッドを超える効率性と電動ダイレクト感を持っている。



確かにWLTCモード燃費は22.8km/リッター(実は輸入車SUVハイブリッド最良)と国産ハイブリッドには敵わないが、高速では平気で実燃費30km台を記録し、これまたE-TECH独自のドグミッション方式ゆえ。

オマケに実際走った時のダイレクトな加速フィールも他にはない。アルカナE-TECHは、通常時速40kmぐらいまではモーターのみで走るが、これがCVTなどではなく、ダイレクトなドグミッションを介しているので非常にスムーズ。ハイブリッドにありがちなラバーベルトを介したような間延び感が全然ない。



そこから上はモーターが2速ギア、エンジンが4速ギアを介して動力を伝えるが、この切替もすべてドグミッションなので、これまたハイブリッドにありがちなもわっと感もギクシャク感もない。動力切替は複雑なのになぜだかスムーズ、それがE-TECHの面白さだ。

ブレーキもまた効率重視で、アクセルオフで完全停止はしないものの回生がよく利き、ワンペダル運転に近い操作感が楽しめる。

加えてアルカナ独自の高いボディ剛性とルノーならではのしなやかな足を持っているので、ステアリングの切れ、高速直進安定性ともにやたらいい。

味わいはドイツ車的な骨太さとは違うが、ハンドリングは背の高いSUVとは思えない切れ味。クルマ好きは、国産SUVとは違う欧州らしい走りに気付くはずだ。





ついでに今回はせっかく太平洋クラブ御殿場コースまで来たので、プレーの帰りに須走周辺のワインディングを走ったが、SUVとは思えないライントレース性と手応えに驚いた。クネクネした道を素早く切り返しても間髪入れずに付いていくノーズや不安感のないステアリングフィール。爆発的ではないが、踏めば踏んだだけダイレクトに加速するE-TECHもやはりキモチいい。

パワフルターボでガンガン飛ばすドイツ車ゴルフ・ドライブもいいが、国産車を超えるダイレクト感ある高効率ハイブリッドで、エフィシエントに行くゴルフ・ドライブもいい。

というかコチラの方がよりスマートで楽しいのだ。事実、今回は東京ー御殿場往復で往復200km以上走って、入れたガソリンは10数リッター。これはこれで大した物だと思った次第なのである。

文=小沢コージ 写真=望月浩彦 撮影協力=太平洋クラブ御殿場コース

◆輸入車SUVハイブリッド実質No.1燃費を誇るルノー・アルカナE-TECHエンジニアードの詳しい情報はこちら!


■ルノー・アルカナE-TECHエンジニアード
全長×全幅×全高=4570×1820×1580mm。WLTC燃費22.8km/L、市街地モード燃費は19.6km/L、郊外モードは24.1km/L、高速道路モードは23.5km/L。5名乗車時の荷室容量は480L。価格は469万円(税込)。
※さらに詳しい情報はこちら

(ENGINEWEBオリジナル)

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