2024.10.12

CARS

3リッター直6FRのハッチバック、M135iは、絶対買う価値があるクルマです! 24歳の若きオーナーは只今、中古のコンパクトBMWでエンスー道修行中!!

コンパクトなボディに3リッター直6を積むM135iとオーナーの田代さん。

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はじめてのクルマはKINTO

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どうにかして自由に乗れるクルマが欲しい。そこで田代さんが見つけたのが、トヨタ車のサブスクを手掛けるキントのGR86だった。

「好きなホットハッチでこそないけれど、MTのFRクーペなんてまさにスペシャルなクルマ。2人でシェアすれば現実的な値段だなと思ったときに、そんな話に乗ってくれそうな友達が頭に浮かんだんです(笑)」

レザーではなく、アルカンターラ素材のスポーツシートは譲れない条件だったという。

何を隠そう、その友達こそ筆者なのである。詳しい経緯はエンジンWEBでのリポートをご覧いただくとして、今年の3月末までの約2年間、GR86を融通し合いながら2人で乗っていたのだ。その経験について、田代さんはこう振り返る。

「まず、ザ・スポーツカーらしいMTでFRのクーペは運転を学ぶのに良いクルマだった。シフト操作もスロットルもダイレクトで、こういうクルマは面白いなと思いました。それに、レンタカーや電車とは違って時間を気にしなくて良いし、道さえあればどんなところにも行ける。車内の空間も自分の家や部屋の延長であるようなプライベート感があって、とにかく自由な乗り物。マイカーを持つことには、他の手段にはない独自の魅力があるんだなと感じました」

就職に伴い駐車場付きの寮に暮らすことになり、いよいよ本格的に購入を考え始めた田代さん。そこで選んだのがBMW M135iなのだ。



「まず前提として、手が届く中古車から。86に乗ってみてFRが良いなと思っていたし、コンパクト・ハッチが好きなのも譲れなかった。そうするとこのクルマ一択になる。しかも、そのエンジンがBMWの3リッター直6ターボだなんて、好きな要素ばかり詰まっている最高の組み合わせ。現行の1シリーズはFFだから、このパッケージは中古でしか乗れないし、買う価値があるクルマなんです」

希望の条件に合う個体は簡単には見つからず、3、4ヶ月は探し続けたという。やっと思い通りのクルマが検索サイトに現れた翌日に見に行くと、そのまま即決。3月29日、なんとか間に合った初めての愛車との暮らしがついにスタートした。

「乗り込んでドアを閉めたら、ブルッと震えたりなんかしない密閉感の高さに驚いて、店から道路に出るときに小さな段差を下りたら、今度はボディのがっちり感に“剛性”とはこれか! と思い……。とにかく何もかもしっかりしているなというのが第一印象でした。そして半年乗ってみて感じるのは、何よりエンジンのフィーリングが素晴らしいこと。低回転域から粒が揃っていて滑らかで、まったくガサツなところがない。音も本当に良くて、ついつい回して走りたくなってしまう。スピードを出して走るタイプではないけれど、その気になれば結構速いダッシュができるのも良いですね」

次にステップアップするなら、愛車と同じエンジンのM2(F22型)か、4リッターモデルのポルシェ718ケイマンが欲しいのだという。今やすっかりエンスーの田代さんである。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

◆大人気企画「若者だってクルマ好き!」の連載一覧はこちら!

(ENGINE2024年11月号)

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