2024.11.01

CARS

アルピーヌA110とルノー・メガーヌR.S.ウルティムの走りを、雨の富士スピードウェイ大駐車場の特設コースで体感する! 「ENGINE×ALPINE×RENAULT:Driving Experience」イベントリポート  

「百聞は一見にしかず」ならぬ「百聞は一乗にしかず」とは、取材などで新しいクルマに乗るたびに痛感する真理です。もちろん、こちらも自動車メディアですから、なんとか写真と文章で、そのクルマの乗り味や魅力をお伝えしようと日夜努力を重ねているわけですが、それでも伝えきれないものがある。ところが、ほんのわずかな距離でも乗ってもらえれば、立ちどころに伝わってしまうものが多々あるのです。

というわけで、ENGINEが積極的に進めている、とにかく一度乗ってみてもらおうというDriving Experience企画。今回は、さる10月9日、雨の富士スピードウェイ大駐車場を舞台に、アルピーヌA110とルノー・メガーヌR.S.ウルティムの走りを体感するスペシャル・イベントを開催しました。



参加したのは、エンジン・プレミアム・クラブとエンジン・ウェブの会員を中心にした午前15人、午後14人の計29名。パイロンでつくられたオーバル・コースを、まずは自らのクルマで走って感触を確かめた後、メガーヌR.S.とアルピーヌA110に乗り換えて、その乗り味の違いを確かめてもらい、最後はインストラクターの運転する両車の助手席でプロの走りを体感するオマケの付いた、半日のプログラムです。ここでは、参加した皆さんのナマの声を、できるだけたくさんご紹介したいと思います。









FFなのによく曲がる!

 まずは、これが正真正銘、最後のルノー・メガーヌR.S.となるウルティムの試乗インプレッションから。

「雨の路面でも安定して速くカーブを曲がるすごいクルマです。こんなにクルクル曲がるクルマがあるとは知りませんでした」と言うのは、トヨタ・マークX・GRMNでお越しのY・Mさん。ほかにもリア・ステア機構がついたメガーヌR.S.については、とにかく、よく曲がることについての驚きの声が圧倒的に多かった。



「FFということでアンダーステア気味なのかと思っていましたが、軽快で、ニュートラルにコーナーを曲がっていくので乗りやすかったです」(BMW4シリーズに乗るT・Tさん)

「FFなのにコーナーの立ち上がりの安定感が抜群!! さらにシャープなターンインに萌え萌え」(ポルシェ・ケイマンのI・Yさん)

「FFなのに後ろが入り込む感覚があり面白い」(スズキ・ソリオのY・Hさん)

「クルマ全体の剛性感を感じる。FF車なのに、リアを駆動しているかのような動きをする」(マツダ・ロードスターのI・Tさん)





さらに、愛車と比べてのかなり突っ込んだインプレッションもありました。
「FR、HICAS付きということで割と身軽だと思っていた自車に対して、ヒラヒラと舞うような動きに驚いた。電動パワステの設えも、とても上手いと感じた」(日産R32スカイラインGTSのI・Sさん)

「自分のクルマより100kg重いはずだが、重さを感じなかった。4コントロールの力だと思います」(ホンダ・シビック・タイプRのK・Yさん)

「4WSの足が粘りがあって良かった。滑り出すかと思う場面でも粘ってくれる。GRカローラより足が良いと思った」(トヨタGRカローラのS・Sさん)

「4コントロールの有無で挙動の違いがよく理解できた」(ルノー・メガーヌ・トロフィーRのO・Hさん)





そのほか、ボディとシャシーの剛性の高さからくる安心感と乗りやすさについて言及したコメントも多く、みなさんその走りの良さに感心されたようです。

「良い意味で普通に走れた。FFのハイパワー車とは思えない自然さが印象的」(マツダ3のN・Rさん)
「グリップ力がすごい。コーナー恐くない」(VWゴルフRヴァリアントのO・Tさん)
「FFの運転は久しぶりだったが、あまりに操作性がよく、びっくりした」(987型ポルシェ・ケイマンのI・Tさん)
というわけで、「百聞」に勝る「一見」をしっかりと体感していただけたようで、本当に良かった。



軽いが正義!

 では、GTとSの2種類のモデルが用意されていたアルピーヌA110はどうだったか。なんといっても、みなさんが一様に口にしたのは、「軽さ」についての驚きでした。

「軽い。動きが極めて自然で滑らか。まったく無理をしていない感じ」(マツダ・ロードスターRFのI・Tさん)
「軽快である。コーナリング中のストロークがじわじわ増えていく感じがわかり楽しい」(ポルシェ718スパイダーのA・Tさん)
「タイヤの限界や挙動が掴みやすく、思い通りに走れる。やっぱり軽いが正義!!」(ポルシェ・ケイマンのI・Yさん)





その軽さに加えて、ミドシップ・レイアウトのバランスの良さが生み出す、唯一無二のハンドリングやブレーキ性能の高さに言及する人もいました。

「自分がコマの軸になったように、クルクル廻ると感じた。乗っても素晴らしいが、走る姿が一層美しい」(ホンダ・シビック・タイプRのK・Yさん)

「クルマの限界が高く、思いのままに曲がることができて、とても楽しかったです」(ルノー・メガーヌRSのS・Nさん)

「軽さの恩恵を如実に感じられた。ブレーキタッチが素晴らしい。理想そのもの」(日産R32スカイラインGTSのI・Sさん)







一度そんな走りを体験してしまうと、アウディQ2でお越しのO・Tさんのように「楽しいクルマ、もっと乗っていたいと思った」となるのは当然で、さらにBMWアルピナD3にお乗りのY・Mさんならずとも、「軽い!欲しい!」と、いてもたってもおられぬ気持ちになってしまうのもよくわかりますが、ここは日産ノート・オーラでお越しのY・Dさんが、うまくまとめてくれました。

「ミドシップは運転が難しいという先入観があったが、まったく逆で、生涯で一番フレンドリーさを感じた。世の中のスポーツカーが高出力に向かう中、軽量、そこそこの馬力、コントロールしやすいという、スポーツカーの空白地帯を埋めたアルピーヌの戦略は素晴らしいと思う。ENGINE HOT100でトップに選ばれるだけの理由と魅力があります」



 ENGINE本誌もしっかりと読み込んでいただけているようで、誠に有難うございます。「百聞は一乗に如かず」のDriving Experience企画は、これからもどんどん開催していくつもりですので、ぜひともご期待ください。



文=村上 政(ENGINE編集部)

(ENGINE Web オリジナル)

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