2024.12.02

CARS

今F1界で話題の2人、エイドリアン・ニューイとクリスチャン・ホーナーがグッドウッド・リバイバル・ミーティングに参戦!!

グッドウッド・リバイバルの華、RAC TTで見事ポールを獲得したニューイ親子のE-タイプ・ライトウェイト。

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クルマも会場も、1966年以前に統一された世界の中で行われる“究極のヒストリックカー・レース”に、今F1界で話題の2人がエントラントとして参加していた。モータージャーナリストの藤原よしおがリポートする。

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F1界で最も注目を集めている2人

エイドリアン・ニューイとクリスチャン・ホーナーといえば、今年のF1界で最も注目を集めている2人だが、今回はアストンマーティンF1への移籍の話でも、レッドブルF1の今後の話でもない。レーサー、そしてエンスージァストとしての2人の話である。

この2日後にアストンマーティンF1入りを発表したニューイ。遊びとはいえレースに対する姿勢は真剣そのもの。

さる9月6~8日にかけて、今年も世界最高峰のヒストリック2&4レースであるグッドウッド・リバイバル・ミーティングが開催された。全エントラントへのサステナブル・フューエルの使用義務付け、ジョン・サーティースのトリビュート、デューン・バギーの代表格であるメイヤーズ・マンクスのリユニオン、かつてないほどの大雨など、様々な話題にあふれていた今回のグッドウッドで、他に注目を集めていたのが、ニューイとホーナーの参戦だった。

オースティンJ40ペダルカーのワンメイクレース、セットリントン・カップを前にしたホーナー・ファミリー。左は妻で元スパイスガールズのジェリ・ハリウェル。

実はF1デザイナーとして有名なニューイはヒストリックカーのコレクターだけでなく、自らステアリングを握るレーサーとしても知られており、今年のモナコ・ヒストリックGPではロータス49Bをドライブして4位入賞を果たした腕前の持ち主である。

一方のホーナーも90年代にトムスGBからイギリスF3に、その後は自チームから国際F3000に出場した経験をもつ元レーサーで、グッドウッド・リバイバルの常連エントラントの1人でもある。



長年在籍したレッドブルF1を離れ“ガーデニング休暇中”だったニューイは愛機フォードGT40でウィットスン・トロフィーに、そして息子で日本のスーパーフォーミュラにも参戦した経験をもつハリソンとともに、ジャガーE-タイプ・ライトウェイトでRAC TTセレブレーションにエントリー。RAC TTでは並いるレジェンドを相手に自身の手でポールポジションを獲得。決勝でもGT40で7位、E-タイプで9位となかなかの好成績を残している。

大雨に見舞われたSt.メアリーズ・トロフィーの予選を走るホーナーのミニ。途中スピンを喫するが大事には至らず。

対するホーナーはオースティン・ミニ・クーパーSでSt.メアリーズ・トロフィーに参戦。決勝はブービーの25位という結果に終わったが、子供達のペダルカー・レース、セットリントン・カップでは息子のモンティーを懸命に応援するなど、グランプリウィークの合間に束の間の休息を楽しんでいたようだ。

文=藤原よしお 写真=藤原功三

(ENGINE2024年12月号)

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