「アウディA3」をベースとしたSUVタイプの「Q3」とそのクーペ・バージョンである「Q3スポーツバック」が、2024年12月4日に一部改良を受けた。
「35TDI」から「40TDI」に
トピックスは、2.0リッター直4ディーゼル・ターボの「2.0TDI」のアップデートで、43psアップとなる最高出力193ps、60Nm増となる最大トルク400Nmを発生。車名も「35TDI」から「40TDI」に変更されている。駆動方式はこれまで通り4輪駆動のクワトロとなる。最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮し、低負荷域には2気筒になる気筒休止システムシリンダーオンデマンド(cod)が採用されているガソリン仕様の1.5リッター直4ターボの「1.5TFSI」は従来通り。組み合わされるトランスミッションは、両エンジンともにデュアルクラッチ式7段自動MTのSトロニック。1.5TFSIは前輪駆動、2.0TDIは電子制御式油圧多板クラッチを使う4輪駆動のクワトロになる。

大型ディスプレイを採用
オクタゴンのシングルフレーム・グリルをモチーフとしたデザインのインパネには、アウディの上位モデルから受け継がれた10.25インチのフル液晶ディスプレイ式デジタル・インストルメント・クラスターとタッチ式スクリーンを備えた8.8インチのMMIを新たに採用。インテリアのデジタル化をさらに進めた。
スポーティなデザインと高い安全性
エクステリアはこれまで通り。SUVのQシリーズ専用にデザインされたオクタゴン(八角形)のシングルフレーム・グリルやLED式ヘッドライト、大型エアインレット、特徴的なバンパーにより力強く、スポーティなムードを漂わせている。さらに、前後ブリスター・フェンダーや彫りの深いボディ・サイドのロワーラインなどにより、SUVならではの力強さを演出している。
Q3スポーツバックは、SUVスタイルのQ3よりも全高が約45mm低くなり、クーペ風のエレガントな佇まいを享受できる。それでも大人が無理なく座れる頭上空間を実現していて、スポーツバックでも高い居住性を備えている。
先進安全装備やドライバーサポート機能が充実しているのもQ3の特徴。衝撃を軽減する「アウディプレセンスフロント」をはじめ、アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)、「アクティブレーンアシスト」、「トラフィックジャムアシスト」の3機能が統合された「アダプティブクルーズアシスト」、「アウディサイドアシスト」や「サラウンドビューカメラ」などにより、高い安全性と快適性を実現している。
価格は、「35 TFSIアドバンス」が503万円。「35 TFSI Sライン」が533万円、「40 TDIクワトロ・アドバンス」が552万円。「40 TDIクワトロSライン」が582万円、「スポーツバック35 TFSI Sライン」が556万円。「スポーツバック40 TDIクワトロSライン」が602万円となっている。

文=塚田勝弘
(ENGINE WEBオリジナル)
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