2024.12.24

LIFESTYLE

記念日に行くならここ! 800年の歴史を持つ名庭を抱くフォーシーズンズホテル京都で、鮨とワインのマリアージュを楽しむ!

ワインとの相性もぴったり

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東山にあるフォーシーズンズホテル京都に「鮨 銀座おのでら」がオープン。京都屈指の名庭を間近に感じながら、ここでしか体験できない鮨とワインの特別なマリアージュを楽しむ。

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武将・平重盛の別邸だった場所に

清水寺をはじめとした古寺名刹が建ち並ぶ京都・東山。その麓にあるのが、約800年もの歴史を持つ名庭「積翠園」を抱くフォーシーズンズホテル京都である。約1万平米の敷地内に3000平米の池が広がる池泉回遊式庭園「積翠園」は、平安時代末期の武将・平重盛の別邸「小松殿」の園地だったと伝えられる場所である。春の桜や冬の寒椿など、四季折々の花々に彩られる庭園の美しさは、時空を超えた別世界に入り込んだかのような気持ちにさせてくれる。この京都屈指のラグジュアリー・ホテルに10月、新たなレストランがオープンした。「鮨 銀座おのでら フォーシーズンズホテル店」である。





東京・銀座に総本店を構える「銀座おのでら」ブランドは、米ロサンゼルスやハワイ、中国・上海にも店舗を構える江戸前鮨の人気店。毎年1月5日に豊洲市場で行われる新春マグロ初競りでは、2024年までONODERA GROUPとして一番マグロを4年連続計5回競り落とし、国内外に展開する店舗(2024年12月現在3カ国21店)で提供している。

フォーシーズンズホテル3階にオープンした店舗に足を踏み入れると、最初に目につくのは樹齢400年の檜から生まれた白木のカウンターで、長さが8メートルもあるという。自然光が差し込む日中であれば、窓から「積翠園」を見渡すことができる。

夜のメニューは料理長のおまかせが2種類で、今回いただいたのは3万7500円のコース(税・サ料込 ※もうひとつのコースは4万9500円)。お酒やお茶のペアリングを追加することもでき、今回は日本酒ではなく、あえてワインをあわせてもらうことにした。





甘口ワインとウニのマリアージュ


前菜は5種で、季節の茶碗蒸しや白身魚の刺身、燻したサンマの行者ニンニクのせ、松茸が入ったカマスの焼き物、そして揚げ物が供された。最初のワインはローラン・ペリエのシャンパーニュ。軽やかでフレッシュな味わいが、日本食によく合う。さらにロワール地方、コント・ラフォンのサンセール、サントリー登美の丘ワイナリーのシャルドネと、ワイン愛好家垂涎の銘柄が続く。







そして今宵の主役である鮨。シマアジに漬けマグロ、卵をのせた大ぶりのボタン海老とどれもが絶品で、青森産のトロはとろけるような脂が北海道余市のピノノワールと見事にマッチしていた。だが今回、最も驚いたのはウニとともにフランス・ソーテルヌの甘口ワインが供されたことである。ソーテルヌといえば食後のデザート、あるいはブルーチーズなどとあわせて飲むのが一般的だが、この甘口ワインがウニの甘みを見事なまでに引き出していたのだ。これこそ目から鱗のマリアージュ。締めのいくらの小丼ぶりをいただいた後は、上品にして濃厚な抹茶のブランマンジェをいただいてコースが終了。

豊洲市場や北海道などから仕入れた新鮮な食材をつかった料理はいずれも満足以上のものだったが、最初から最後まで印象に残ったのは、客を楽しませようという店側の一貫した姿勢である。それは一級の食材を惜しみなく使った料理の数々や、鮨とお酒の意外なペアリングだけでなく、高級店にありがちな気取りのない、フレンドリーなサービスにも表れている。約800年もの歴史がある庭園の存在を間近に感じながら味わう居心地のいい空間と最高の鮨。これこそがここ、京都でしか体験できない最高の贅沢だろう。





※メニューは試食当日のもので今後、変更になる可能性があり。

文=永野正雄(ENGINE編集部)

(ENGINE WEBオリジナル)

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