2025.01.19

CARS

モデリスタの展示はアルファード新作エアロではなかった トヨタbZ4Xをベースに目指す近未来を表現

バリバリの改造車が所狭しと並び、ラップサウンドが響き渡るオートサロンの会場のなかにあって、トヨタ直系のカスタマイズ・ブランドのモデリスタが出品した、「モデリスタ・コンセプト・ゼロ」の姿は、異質とも言える光を放っていた。

本家とは離れて出展

モデリスタはかつて、トヨタのカスタム用パーツなどを企画、開発、販売を行っていた会社で、現在はトヨタカスタマイジング&ディベロップメント社のいちブランドとなっている。今回の東京オートサロンではトヨタガズーレーシングをはじめとするトヨタ関連メーカーのブースは北館に集中していたが、モデリスタは例年と同じ東ホールの一番奥で、多くのトヨタ勢とはかなり離れての展示となった。



モデリスタが目指すべき未来のデザインを示唆

さらに出品されたコンセプト・カーもほかのオートサロン展示車とは少し違う雰囲気。なにやらコンセプト・カーの横にはアートっぽい展示物もある。このアートっぽい展示物は「MODELLISTA EMBRYO」(モデリスタ・エンブリオ)という名称で、モデリスタが目指すべき未来のデザインを示唆したものとのこと。モデリスタ・エンブリオのデザイン・コンセプトは「GEOMETRICAL organic(幾何学的×有機的=近未来的な造形)」(ジオメトリカル・オーガニック)だ。

左右非対称の造形、キレのある硬質な線、豊かなハリのある面、躍動的で流麗な線、削ぎ落としたような彫刻的な面などで構成されたモデリスタ・エンブリオ。心臓の鼓動のように脈動する間接照明やライン発光などによって、生命感を表現しているという。



先進的な上質と洗練

一方、モデリスタ・コンセプト・ゼロのデザイン・コンセプトはモデリスタ・エンブリオと同じ「GEOMETRICAL organic(幾何学的×有機的=近未来的な造形)」。トヨタの電気自動車=バッテリーEVであるbZ4Xをベースに、直線的で硬質な幾何学的形状や、有機的な面や線のコントラストなどは、モデリスタ・エンブリオから分化・進化した具体例のひとつであり、モデリスタが目指す近未来を先進的な上質、洗練をテーマに具体的な「カタチ」としたものだという。

モデリスタ・コンセプト・ゼロやモデリスタ・エンブリオに合わせた衣装をまとった説明員の方もいて、この一角だけオートサロンでなくモーターショー(今はモビリティ・ショーか)のような空気感が漂っていた。



文、写真=諸星陽一

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