2025.02.07

CARS

ジムニー・ノマドは小型車なのに、なぜ4名乗車なのか? もはや買えないんだけど、ちょっと気になる

約5万台という想定外の数の注文が押し寄せた結果、4日間という短期間で受注停止に陥ってしまったスズキ・ジムニーの5ドア・モデル、ノマド。このクルマにはいくつか気になることというか、疑問点があった。

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折角ボディを大きくしたのだから

ひとつは、なぜ現行型登場からノマドの発売まで7年近くも掛かったのかということ。もうひとつは、日本ではなくインドで生産されることだ。その理由はすでにリポートしたが、実は、もうひとつ不思議に思うことがある。それは、ノマドの乗車定員についてだ。



法規的には問題なし

5ドアの採用とロング・ボディ化が行われたジムニー・ノマドだが、乗車定員はショート・ボディのジムニーやジムニー・シエラと変わらず4名のままなのである。軽自動車のように4名の規格に縛られない小型車枠で、しかも、せっかく5ドアにしたのだから乗車定員を増やせなかったのだろうか?

私がこの疑問を抱いたのには理由があって、初代日産キューブの発表当時はリア・シートが2名分で乗車定員が4名だったのだ、しかし、マイナーチェンジで5名定員化し、販売が好調になった。実際の乗り心地や窮屈さは別として、いざというときに5名乗れるのは商品性が高い。



安全性を鑑みて

その疑問をエンジニアによると、「もちろん検討はしたが、今の時代は衝突安全の関係からそれが難しい。後部中央席の乗員用の3点式シートベルトを装着するとなると、ルーフの強度や剛性などが現状では足りない」とのことだ。

乗車定員増加→安全装備追加→重量増加→エンジン排気量増大、という多くのクルマで見られるスパイラルはジムニーには似合わない。



文=諸星陽一

(ENGINE WEBオリジナル)

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