2025.03.02

CARS

おもてなし性能よりも、人と物を積んで遠くまで走る機能性を重視 フェイスリフトで凛々しくなったフィアット・ドブロに高平高輝が試乗

フィアット・ドブロは、基本的な機能性を重視したコンセプトがポイント!

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先駆者のカングーを含め、相変わらず人気の商用バン・ベースの多目的車。その最後発モデルであるドブロが、ちょっと豪華でオシャレになった。走らせてみるとこれがまた、欧州車らしい魅力的な味を有していたのだ。

シンプルで機能的な貨客兼用ミニバンにもかかわらず、いやそれだからこそ人気のルノー・カングーとそのライバルたちの中で、最も後発のモデル(2023年春に国内導入)がフィアット・ドブロである。

この5人乗りとロングホイールベースで7人乗りのドブロ・マキシが選べる。

カングーに追いつき追い越せを狙う、ステランティス・グループ3兄弟のうち、一番機能性重視で、それゆえに廉価だったマルチ・パーパス・ビークルのドブロが昨年末にマイナーチェンジを受けた。

ドブロとしては3代目だが、現行型はご存知の通り、シトロエン・ベルランゴおよびプジョー・リフターと兄弟車に当たり、基本コンポーネンツを共用する。エンジンは従来通りの1.5リッター4気筒ディーゼル・ターボで130psと300Nmを生み出し、8段ATを介して前輪を駆動する。

以前よりもちょっとお洒落に装いを改めたインテリア。

ベルランゴやリフターに比べて装備が若干簡略化され、ちょっとビジネスライクな雰囲気がドブロの特徴だったが、改良型はLED式ヘッドライトに変更され、またインテリアではダッシュ中央のタッチ・スクリーンが8インチから10インチに拡大され、インフォテインメント・システムもバージョンアップ、さらに8段ATのセレクターもダイヤル式からスライド・バー式に変更されており、素っ気なかったダッシュボードなどもシルバー・アクセントが追加されて多少お洒落に改良されている。





運転支援装置のADAS系についてもミリ波レーダーが追加され、アダプティブ・クルーズコントロールの性能が向上しているという。

ほかの兄弟モデルに対して依然若干安いとはいえ、ドブロの車両本体価格は今や414万円である。カングーを含めて軒並み値上げされている昨今だから文句は言えないが、それでもかつてを知る人は二度見してしまう数字かもしれない。

リア・ゲートはガラスハッチだけの開閉も可能だ。



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