2025.06.22

CARS

コーギーのてんてんちゃんはポルシェが好き! 718ケイマンを愛するオーナーの愛犬は自ら乗るクルマを選ぶ(笑)

犬車(舎)になった718ケイマンに満足気のてんてんちゃん。

全ての画像を見る
“走りのクルマ”と“犬を乗せるクルマ”。後者を「犬車」と呼んで使い分けること二十数年。しかし、犬が本当に好むのは、実は走りが良いクルマだった……!?

ほかにも犬車はあるけれど…

すっきりと晴れ、暖かなドライブ日和となった2月末の某日、待ち合わせ場所に北 政彦さんのポルシェ718ケイマンがやってきた。エンジン・プレミアム・クラブ会員の北さんとは今まで何度もお会いしたことがあるけれど、助手席のクレートにすっぽりと収まったコーギーの“てんてん”ちゃんが一緒なのは今日が初めてだ。てんてんちゃんは助手席で居心地良さそうにしているけれど、北さんは意外な話から始めた。

歴代犬はみんな「クルマに乗る=楽しいところに連れて行ってくれる」と思っているそうで、てんてんちゃんのご機嫌も上々。

「ケイマンには当初、犬を乗せることは考えてなかったんです。今までは犬を乗せるクルマは分けて『犬車(舎)』と呼んでいて、道具的に使ってきましたから。でも、ケイマンもこれからは犬車の仲間入りだね」

犬車の選び方は、スポーツカーを買うのとはアプローチが異なるのだと北さんは言う。これまでケイマンも含めると累計9台の犬車、3代のコーギーと積み重ねてきた生活は、23年前に始まったそうだ。

「35歳のとき、結婚した頃からです。当時はコーギーブームで、CMや雑誌でよく見ていいなと思っていました。ちょうどその頃、ペットショップでどんどん値下がっていくコーギーを見つけて、このままでは捨てられてしまう! と思わずお迎えしたのが初代犬です」

こちらの写真は、初代犬「もも」(右)と2台目犬「こなつ」(左)。

初代犬“もも”ちゃんは、コーギー飼いのグループで知り合った犬との間に5頭の仔犬を出産。そのうち1頭が2代目犬“こなつ”ちゃんとして北さんの元で育てることになったのだという。ももちゃんは15歳、こなつちゃんは14歳で天国に旅立ち、ペットロスの時期もあったという北さん。てんてんちゃんと出会ったのは、こなつちゃんとの別れから約1年後のことである。

「先代犬で知り合った犬仲間が『そっくりちゃん見つけたよ!』と連絡してきたのがきっかけです。一度会ってみようと店に行ってみると、それまで寝ていたのにスッと目を覚まして、まるで“久しぶり!”と話しかけるように近づいてきたんですよ。それで思わず抱っこしたが最後。我が家に連れて帰ってきたのがてんてんです。不思議だなぁと思うのは、てんてんが家に来て真っ先にかじりついたのが、先代犬が一番好きだったおもちゃだったことで、何か特別な繋がりがあるように感じます」



なるほど、てんてんちゃんに向ける北さんの眼差しがとびきり愛情に満ちているように見えるのは、天国で見守るももちゃん、こなつちゃんへの想いも重なっているからなのだろう、と合点がいった。

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement