2025.06.22

CARS

コーギーのてんてんちゃんはポルシェが好き! 718ケイマンを愛するオーナーの愛犬は自ら乗るクルマを選ぶ(笑)

犬車(舎)になった718ケイマンに満足気のてんてんちゃん。

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嬉しい誤算

現在はケイマンの他にGRヤリスも持つ走り好きの北さんだが、同時に所有するメインの犬車は、現行モデルの日産セレナ。北さんの愛車遍歴の中で初めてのミニバンである。ケイマンは、北さんとてんてんちゃん二人だけのお出かけの日に、ここ最近になって使い始めたのだという。

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「ミニバンは絶対買わないだろうと思っていました。でも、小学生の息子が友人宅のセレナに乗って、広~い! とお気に入りで。私の友人で日産に付き合いもあったので渋々見に行ってみました。すると意外や運転しやすいし、eパワーは低速からモーターのトルクがあって走りやすい。それに、運転の練習にもすごく良いことがわかったんです!」

ミニバンはスポーツカーに比べて足が柔らかく重心が高いため、快適なドライブのためには4輪にかかる荷重を上手くコントロールすることが重要になる。スポーツ・ドライビングの上達にも直結するこの練習を、より低い速度域で日常的にできることが何より嬉しい誤算だったというのだ! エンジン・ドライビング・レッスンにいつも欠かさず参加している北さんならではの着眼点に、私は思わず膝を打った。しかし、てんてんちゃんが気に入っているのは、どうやらケイマンの方なのだという。



「セレナはシート位置が高く助手席まで自力で上れないけど、ケイマンなら低いので大丈夫。それに、NVH(振動や騒音の総称)の面でケイマンの方が優れているからだと思います。犬は敏感なんですよ」

過去の犬車では、タイヤの銘柄の違いや足回りのカスタムで歴代犬の反応が変わったそうだ。さらに驚くべきは、同型のBMW3シリーズ・セダンとワゴンを乗り継いだとき。構造的に優れるセダンを、犬がより好んでいたというのである!

「人間より遥かに敏感なセンサーを持つ生き物なので、面白いもので犬はクルマを選ぶんです。でも、歴代みんなクルマ好きですよ。私の年齢的にも最後の犬だと思っているし、息子もてんてんのことは妹のように可愛がっているから、これからも長く一緒に過ごしていきたいです。犬もクルマも、ともに愛情をかけたくなる、家族同然の存在です」

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

(ENGINE2025年5月号)

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