エンジン時計委員が「願望」「欲望」優先で選んだ、「いつかは手に入れたい、時計好き憧れのマスターピース」。マスターピースとはつまり時代をこえて語り継がれる「傑作」「名作」「代表作」ということ。
いつかは手に入れたい、いくら待ってでも買いたいと時計委員たちが心に秘める1本を披露する。エンジン時計委員の菅原茂が選んだのはパルミジャーニ・フルリエだ。
エンジン時計委員、菅原茂 のイチオシはこれ!
2021年の発表以来、エレガントなデザインを通じてミニマリズムの美学を追求してきた「トンダ PF マイクロローター」の2025年最新作は、「金属の王」と呼ばれる希少なプラチナをケース、ベゼル、一体型ブレスレットに用い、プラチナ特有のホワイトグレーとの相性が抜群のストーンブルーダイアルを組み合わせて、同シリーズで最も洗練された上質感を演出。
自動巻き。プラチナ950、ケース直径40mm、100m防水。25本限定。1397万円。
1000万円超えという価格。2000年前後の頃なら、それはトゥールビヨンを搭載するハイエンドモデルの目安だったと思う。当時の話、高級時計店を訪れ「くるくる回るやつが欲しい」といってポンとトゥールビヨンを買っていくお客さんもいたそうな。
いま自分が1000万円超えの額をポンと使えるなら、迷わずこれを選ぶ。複雑機構は皆無、カレンダーさえない、ただの2針、高価格に見合う特別な機能を求める者にはお得感が感じられないようなシンプルウォッチだ。
また、素材に通じない者にはただのステンレススティールに見えるかもしれないが、ステンレススティールでもホワイトゴールドでもなく、金属の王にして不変の性質をもつプラチナ950である。そこはもう"時刻も分かるジュエリー"。
なにゆえ自分にとって憧れのマスターピースなのかというと、すべてが控え目なのに格段に高貴な存在であるという一点に尽きる。それを堪能するひとりになってみたいと願うばかりだ。
文=菅原茂
(ENGINE2025年5月号)
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