日常的な使いやすさを追求しつつ、すっきりと上品な見た目に仕上げたボストン/ショルダーバッグが、東京発のレザーブランド「エティアム」から登場した。
表裏のないデザインになっており、フレキシブルに持ち運べるのが大きな特徴。初夏の小旅行にもぴったりだ。
▲ アウター30万8000円、シューズ14万8500円(ともにムーレー/コロネット Tel.03-5216-6521) パンツ11万5500円(ヤコブ コーエン/ヤコブ コーエン 東京ミッドタウン店 Tel.03-3405-0852)
日常的なシーンでの使い勝手のよさという点で、ボストン/ショルダーの2WAYバッグはピカイチだ。手持ちや肩掛けでサッと持ち運べるのが最大の魅力。モノを入れたり出したりしやすい点もメリットだろう。
スマートフォンがさまざまな機能を持った現代において、持ち歩く荷物は格段に減った。それとともにバッグは小型化し、トレンドとなってきたのだが、水筒やエコバッグ、タブレットなど、もう少し荷物を増やしたいときもある。そんなシチュエーションに対応すべく製作されたのが、東京発のレザーブランド、エティアムから登場した新作バッグ『インスパイア』だ。

大きな特徴は、外側にポケットなどを設けず、表と裏を統一したデザインにしていること。サッと持てるのは、余計なストレスがないぶん非常に気楽。いわば日常における根本的な使い勝手において、これは意外と大事なポイントといえるのではないだろうか。
素材はエティアムが得意とする姫路産シュリンクレザー。その上品な風合いを生かしつつ、逆台形のスマートなフォルムに落とし込み、服装を選ばない大人のデイリーバッグに仕上げている。

さらに特筆すべきは、マチのあるボストン型ボディのためたっぷりと容量があり、一泊二日の小旅行くらいなら問題なく対応できること。写真のようにショルダースタイルで持った際には、上部が柔らかくたわむように芯材を工夫している。上部をアーチ状にすることでファスナーが長くなり、大きく開くので、モノの出し入れがしやすい。
また、ハンドルがあることで、手持ちをした佇まいがエレガントに映える。春のドライブ旅行や出張など、このバッグが期待に応える場面はかなり多そうだ。
ここからは、新作『インスパイア』のこだわりポイントをチェックしていこう。

こだわりのハンドル

ハンドル部分は幅18mmと細身ながら、しっかりとした肉厚で持ちやすい。上面をアーチ状に膨らませることで、手持ち時の握りやすさを大きく向上させている。

こだわりの極上のファスナー

YKKの最高峰、エクセラWファスナーを採用。ショルダーベルトを取り付けるマチ上部のアンティーク仕上げの真鍮金具は、ベルトを外した状態でもデザイン的なアクセントとなる。

しっかり安定する底面

底面にしっかりとした芯を入れ、フレーム状にパイピングを施している。これにより、ボディが歪まず、美しいシルエットを保つ。才色兼備の構造となっている点にも注目したい。
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余裕の大容量!
ボストンショルダーバッグ『Inspire』
手持ちできるボストンバッグと、手軽なショルダーバッグのスタイルを併せもつ2WAYバッグ。表裏のないデザインのため、ファスナーの引き手金具がどちらにあった方がいいか、ショルダー時にどちらの肩に掛けるかを気にせず、自分の好きな持ち方ができる。

ブラック、ブリティッシュ・グリーン、ライトグレイの3色展開。サイズはW28(上部)×H21×D14.5cm、ストラップの長さは95〜150cm。各5万2800円(税込)。
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文=野中邦彦
写真=植野 淳(植野製作所)
スタイリング=土田拓郎
(ENGINE 05月号 記事に加筆・再構成)