2025.04.30

CARS

【動画公開中】フェラーリの新型モデル、296スペチアーレはどこが凄いのか マラネロで実車を見たエンジン・シオザワが動画で徹底解説

4月29日に発表されたフェラーリ最新のスペシャル・バージョン、296スペチアーレと296スぺチアーレA。イタリアのフェラーリの本拠地、マラネロで行われた先行内覧会で実車を見たエンジン編集部のシオザワが、現地から動画でリポート。アンベールされた新型フェラーリは、どんなスペシャル・モデルになっていたのか。



実車を見て驚いた!

はい、こんにちは。エンジンの塩澤です。今日はマラネロにある、本社工場の中にあるチェントロスティーレの方に来ています。なぜここに来たのか? それは、新型モデルの発表会があったからです。

もう見えてますよね。こちらに、ずっと噂されていたスペシャルモデルにあたる「296スペチアーレ」です。このモデル、スペチアーレの登場自体は予想通りだったんですけれども、実際にアンベールに立ち会ってみると、これが全然違うモデルでした。実車を見て驚きました。



何が驚いたか、見てください。このスポーツカー。いや、もうちょっと正確に言うと、この美しいスポーツカーを見てください。

この美しいスポーツカー。これが、296GTBが持つエレガントさを残しつつ、特に空力性能を上げるために、攻撃的なスタイルになることは予想されていました。でも、実際にこのスペチアーレを目の前にすると、「あ、このスタイリングでOKなんだ」と。そう思える、素晴らしいデザインに仕上がっていました。



まず驚くのは、この滑らかなボディライン。これは、296GTBのスタイリングをしっかりと受け継いでいます。でも、このデザインチームは、「美の中に性能を統合する」と言っています。

素晴らしい言葉ですね。美しさを大事にしながら、性能をそこに閉じ込める。性能を優先して美を犠牲にするのではなく、美の中に性能を溶け込ませた。そういう作業を彼らは行いました。

 ちょっと具体的に細かく見ていきましょうか。

まずはフロントの特徴から

まずフロントを見てください。296GTBの場合は、フロントマスク全体がバンパーで囲われていましたが、スペチアーレではこのスポイラーによって、フロントの顔を2分割するようなデザインになっています。ここで縦に割れて、スポイラーを蹴るような形状。これによって迫力は増していますが、美しさは損なわれていない。そこがポイントです。

さらに、この中にはたくさんのエアロ性能が隠されています。例えば、ここ。ここからエアを取り入れて、ブレーキキャリパーを冷却しています。296GTBではもっと小さな穴だったのですが、スペチアーレでは穴を拡大し、冷却効率をさらに高めています。

そして、このエアスクープ。ボンネット上のこのスクープ。これはタイヤハウス内の圧力を減圧するため、空気を抜くためのものです。冷却も兼ねたエアロパーツですね。

 このスペチアーレで一番のエポックな装備は、ここ。エアロダンパーというシステムです。ここから下に空気を吸い込んで、車体下を通して、フロア後方から抜く。これは296チャレンジから流用した装置です。これによって、ダウンフォースを得るというよりも、フロントの姿勢を空気によってコントロールする。ドライビングフィールがリフトやダウンによって変わらず、常に安定している。そういう作用を持っています。

こういった装置を付けながらも、296GTB本来の美しさをほとんど損なっていない。性能と迫力を、きっちり両立させています。





「美の中に性能を統合した」新型フェラーリ296スペチアーレの特徴、発売時期や価格については、ENGINE公式のYouTubeチャンネル「ENGINE TV」で詳細を語っている。

【新着動画】噂の新型モデル、フェラーリ296スペチアーレがついに登場!




◆速報記事も公開中!

噂の新型モデル、フェラーリ296スペチアーレがついに登場! デリバリーは2026年春 価格は約6500万円

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement