2025.05.08

CARS

ランドローバー・ディフェンダーの純正レストモッド 現代の技術でよみがえる90ソフト・トップ

現代の技術でよみがえるディフェンダー90ソフト・トップ

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ランドローバー・クラシックが「クラシック・ディフェンダーV8ワークス・ビスポーク・ソフト・トップ」の販売を開始する。中古車を再生し、先進的なメカニズムを盛り込む、いわゆるレストモッドを施したモデルだ。

蘇るオリジナル・ディフェンダー

ベースとなるのは、2012〜2016年に生産されたショート・ホイールベースの90シャシーで、ソフト・トップのオープン・ボディに仕立てられる。この手のレストアや、限定数での再生産が行われたことのあるディフェンダーだが、人気の高いソフト・トップの設定ははじめてだ。



2016年の最終生産車にインスパイアされたというキャンバスのフードは、ブラック/サンド/ダーク・カーキ/ネイビーの4色を用意し、サイドとリアもカバーできるものと、前席だけを覆うビキニ・フードが選択できる。フード・フレームは、北米仕様に着想を得た新たなデザインだ。



搭載エンジンは5リットルV8ユニットで、最高出力/最大トルクは405ps/515Nmを発揮。トランスミッションはZF製8段ATで2段副変速機も搭載する。加速性能は0-97km/hが5.6秒、最高速度は170km/hだ。

サスペンションはビルシュタイン製ダンパーに、専用レートのアイバッハ製スプリングやスタビライザーを組み合わせ、ディフェンダーらしい悪路走破性だけでなく、優れた快適性も実現。ホイールは、16インチ・スチールか18インチ・アルミが選択できる。ブレーキは前335mm/後300mmのディスクに、前後ともアルコン製4ポッド・キャリパーを採用した。



ボディ・カラーは49色、内装のレザーはモノトーン5色とデュオ・トーン8色を基本とするが、プリフィックス以外のオーダーも可能。さらには、室内にワイン・クーラーを据え付けたり、サーフ・ボード・ラックを設置したり、さまざまなカスタム・メイドに対応してくれる。

価格は19万5000ポンド(約3770万円)と、もはやかつてのディフェンダーとは別次元だが、程度のいい中古車を探し、レストアでこのレベルに仕上げるコストとしては法外ではないだろう。



ましてや、新車以上のスペックとなる純正レストモッドとなればなおさらである。残念なのは、現時点では日本からのオーダーが可能か言及されていないことだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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