2025.05.27

CARS

「最新のブリティッシュ・ファッションにも通ずるセンスの良さ!」 自動車評論家の武田公実、大谷達也が試乗した特別ゴージャスなSUVとは?

武田さん、大谷さんが試乗したひときわゴージャスなSUVとは?

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今年もやりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。上半期注目の総勢33台の輸入車にモータージャーナリスト33人が試乗!

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ベントレー・ベンテイガEWBマリナーには、清水草一さん、森口将之さん、斎藤聡さん、武田公実さん、大谷達也さんの5人が乗った。今回は武田さん、大谷さんの「ここがスゴイ」リポートをお届けする。

「長尺モデルとは思えない」武田公実

EWBはホイールベースを伸ばしたことを意味する。550psを発生するV8ツイン・ターボの恐るべきトルクのもたらすスピード自体は、標準型ベンテイガからホイールベース/全長が180mm、重量が約100kg増加しても大きくは変わらない。たしかに箱根ターンパイクでちょっと頑張ってみると、リヤ側が若干重くなったようにも感じられるが、それでもショーファードリヴンを目的とした長尺モデルとは思えないコーナーワークには、スゴイという感想以外出てこない。

ベントレーのSUVであるベンテイガの日本仕様は、標準ホイールベース・モデルが“S”をはじめ6モデル、ロング・ホイールベースのEWBが試乗車の“マリナー”を筆頭に4モデルとなる。

その傍ら、COMFORTモードを選んだ際に感じられる、フワリとした加速感やロールのお行儀の良さにはファンタムVIなど、英国クルー工場で生産されていた時代のR-Rを連想させる。クルー工場は、現在ではベントレーの本拠となっているのだが、その精神を受け継いだエンジニアたちが、ショーファーカーという分野に対して真摯に取り組んだ成果が感じられた。この、新しい正統性に怯むことなく挑もうとする精神に「スゴイ」という賛辞を贈りたいのだ。

「その名にふさわしい」大谷達也

モデル名はやたらと長いけれど、それが意味するところは「これ以上はない最上級のベンテイガ」にほかならない。

手の込んだ作りのフロント・グリルはひときわラグジュアリーなベントレーのなかでも特別な輝きを放っているほか、インテリア・カラーはマリナー専用に用意された華やかな組み合わせから選択できるというぜいたくさ。そこには伝統に裏打ちされた品のよさと、最新のブリティッシュ・ファッションにも通ずるモダンなセンスが息づいている。

室内カラーの組み合わせなどもしかりで、選択肢がマリナーのみ豊富になっている。

しかもエクステンデッド・ホイールベースは後席のレッグルームに余裕があるだけでなく、前後輪の入力ポイントを遠ざけることで路面からの衝撃を和らげる効果もある。

けれども、ベンテイガで本当に感銘を受けるのは、そうしたラグジュアリーな世界とドライバーズ・カーならではのハンドリングを見事に両立させた点にある。ワインディングロードを攻めてもロールは小さく、ハンドリングは正確そのもの。さすが、最上級のベントレーを名乗るだけのことはある。

全長×全幅×全高=5305×1995×1740mm。ホイールベース=2850mm。車両重量=2514kg。車両本体価格=3898万4000円。

ベントレー・ベンテイガEWBマリナー

ベントレーのSUVであるベンテイガの日本仕様は、標準ホイールベース・モデルが“S”をはじめ6モデル、ロング・ホイールベースのEWBが試乗車の“マリナー”を筆頭に4モデルとなる。前者には3リッター V6+モーターのハイブリッドも用意されるが、後者は現状では純内燃エンジン車のみ。この4リッター V8ツイン・ターボ・エンジンは最高出力550ps/5750-6000rpm、最大トルク770Nm/2000-4500rpmを発揮し、8段ATを介して4輪を駆動する。0-100km /h加速は4.6秒、最高速は290km /hをマーク。全長×全幅×全高=5305×1995×1740mm。ホイールベース=2850mm。車両重量=2514kg。車両本体価格=3898万4000円。

写真=山本佳吾/茂呂幸正/小林俊樹

(ENGINE2025年4月号)

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