2025.08.15

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こんな時計を待っていた!ドレス系ウォッチのトップランナー候補L.U.C クアトロ マーク4

腕乗りもいいショパールのドレス系ウォッチL.U.C クアトロ マーク4

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4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目されたモデルを中心にENGINE時計委員がオススメモデルをセレクト。今回は、ショパールの新たなL.U.Cシリーズを紹介する。

ドレス系ウォッチのトップランナーになる!

正直、L.U.Cシリーズのベーシックな3針モデルには少しだけ物足りなさを感じていた。超名作「L.U.C 1860」やカリテ フルリエはそりゃいいけど、入手(可能)性に難あり。XPS系はサイズがもう1mm小さければ、と考えてしまう。

しかし、ここにきてまさか直径39mmの手巻きドレスウォッチが、Cal.L.U.C 98.01-Lの改良ムーブメントを搭載して登場すると誰が予想しただろうか。

入手性は販売されるまで未知数だが、少なくともサイズ感に関しては今までのちょっと惜しい気持ちが完全に払拭された。短く切られたラグと相まって腕乗りの良さは絶妙だし、スモールセコンドの位置も指針式カレンダーを組み合わせることで違和感なく収まった。



ケースバックからの見栄えも壮観で、古典的なスワンネック型緩急針と大型の香箱は見応え抜群。ポスト・ラグジュアリースポーツとしてドレスウォッチが時計業界の中心に返り咲きつつあるが、約9日間パワーリザーブを実現しているモデルはまずそれだけで稀少だ。今後ライバルが多くなるだろうジャンルだが、競争力は十二分である。 

ショパール L.U.C クアトロ マーク4

90年代から自社製高級機械式ムーブメント「L.U.C」の開発に力を注いできたショパールは、4つの香箱で216時間(9日間)という驚異の長時間パワーリザーブを実現するショパールクアトロテクノロジーを確立。

 手巻きムーブメントL.U.C 98.09-LはCOSC認定クロノメーターとジュネーブシール認証取得という高精度かつ高品質が特徴。

2000年の「L.U.C クアトロ」誕生から25周年を祝うこの最新作は、従来のモデルよりコンパクトな直径39mm、厚さ10.4mmのケースを用い、パワーリザーブ表示をケースバック側に移して、ダイアル全体にシンプルかつドレッシーな印象をもたらした。

持続可能なラグジュアリーを目指すエシカルローズゴールドにも注目。30m防水。579万7000円。

問い合わせ=ショパール ジャパン プレス Tel.03-5524-8922

文=細田雄人

(ENGINE2025年7月号)

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