2025.07.15

LIFESTYLE

プラダ 青山店に現れた「レフン×小島秀夫」の宇宙船 人間のつながりを再定義する展覧会が開催中 

プラダ 青山店にて、デンマークの映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンと日本のゲームクリエイター小島秀夫の展覧会がプラダ財団の後援により8月25日(月)まで開催中。刺激にあふれる展覧会の内容とは?

映画とゲームの世界がデジタルで融合する未来

ウィンディング・レフンと小島秀夫は、現在の映画業界とゲーム業界のプロセスが互いに接近し、かさなりあう傾向にあると考えている。そして将来的には共通のテクノロジーなどを通じ、ひとつのデジタル次元へと融合する可能性があるという信念のもとに活動している。このインスタレーション作品は、ふたりのさまざまな対話を通じて、映画とゲームの境界が再定義される可能性を暗示したものだ。

プラダ 青山店内にあるエレベーターで5階まであがると、ミッドセンチュリー風のワンベッドルーム・アパートメントを彷彿とさせるインスタレーション空間が広がっている。そこにはレトロフューチャーな宇宙船を模した6台のテレビが設置され、ふたりの映像が浮かびあがり、深く思索的な対話を交わしている。



レフンは英語、小島は日本語という対話の内容は、友情、クリエイティブなコラボレーション、新しいテクノロジーと創造性、アイデンティティーとコミュニケーション、死とその先など多岐にわたるものだ。

会場内に設置されたモニターには、ホログラムのような映像が流れる。

会場内には隠れ家のような小部屋があり、そこにはラジカセと多くのカセットテ-プが置かれている。

会場は大きく3つのスペースで構成。2台のテレビが向かい合う空間、ソファやランプのあるリビングのような空間、2台のテレビが横並びになった寝室風の空間と、来場者は自由にふたりの対話の様子を眺めることができる。ふたりの対話から、あなたはなにを感じとるだろうか。

デンマ-クの映画監督、ニコラス・ウィンディング・レフン。1996年、24歳のときに脚本・監督を手がけた『プッシャー』でカルト的人気を獲得。国際的な批評家からも高く評価された。2011年には『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞。
▲デンマ-クの映画監督、ニコラス・ウィンディング・レフン。1996年、24歳のときに脚本・監督を手がけた『プッシャー』でカルト的人気を獲得。国際的な批評家からも高く評価された。2011年には『ドライヴ』でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞。

日本のゲ-ムクリエイタ-/映像作家、小島秀夫。2019年に『DEATH STRANDING』をリリ-ス、世界的なヒットとなる。今年6月には続編となる『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』が発売予定。
▲日本のゲ-ムクリエイタ-/映像作家、小島秀夫。2019年に『DEATH STRANDING』をリリ-ス、世界的なヒットとなる。今年6月には続編となる『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』が発売予定。

文=小林尚史(ENGINE編集部) 

■SATELLITES:NICOLAS WINDING REFN WITH HIDEO KOJIMA

会期/2025年8月25日(月)まで
会場/プラダ 青山店 5階
住所/東京都港区南青山5-2-6
開館時間/11:00~20:00
入場料/無料

問い合わせ=プラダ クライアントサービス Tel.0120-45-1913

(ENGINE2025年7月号)

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