2025.07.01

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賛否両論から一転”歴代ナンバー1”の好みに! オーデマピゲ CODE 11.59

凝った文字盤の仕上げが特徴的なオーデマ ピゲ CODE 11.59

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春の時計見本市や新製品発表も一段落。新作が続々と店頭に並び始めた。ダイバーシティー=多様性の時代。より柔軟・自由な”新基準=ニュースタンダード”によって、今の自分にふさわしい一本を選びたい。8名のENGINE時計委員の目利きを参考に、この夏、一生つきあえる腕時計をセレクト!

オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック

ステンレススティールによる直径41mmケースの3針モデルが初めて登場したのは2023年。

アウターおよびミドルケースがステンレススティールの2025年最新作は、さざ波のようなパターンが印象的なユニークなエンボスダイアルを落ち着いたグレーの色調で彩り、細かく秒目盛りを刻むインナーベゼルにブルーを採用して、このモデルのシンプルかつコンテンポラリーなキャラクターを引き立てる。

自動巻き。パワーリザーブ70時間、3気圧防水。379万5000円。


CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ

同コレクションの最新作クロノグラフは、オールステンレススティールによるケース構造をはじめ、グレーのダイアル、ブルーのインナーベゼル、ダイアルとトーンを合わせたグレーのラバー加工ストラップは3針モデルと同じ。

フライバッククロノグラフ機能が備わり70時間のパワーリザーブを有する自社製の自動巻きキャリバー4401は、「ロイヤル オーク」などにも用いられる最新かつ新世代の基幹クロノグラフムーブメントだ。

ケース直径41mm、3気圧防水。522万5000円。



文字盤の高い完成度に感涙 細田雄人

発表時の賛否両論もどこへやら。今や完全にブランドの顔にまで上り詰めたCODE 11.59 バイ オーデマピゲ。

このシリーズには語るべきポイントが多く存在するが、個人的には特に文字盤に注目したい。

18Kゴールドケースに遅れること4年、待望のSSケースから採用されるエンボス文字盤はプレスによってパターンを型打ちし、その上から蒸着系の手法で着色したものだ。凹凸を深くしエッジを立たせることを最優先とするため、ただでさえ色を出すのが困難な中間色に、発色が安定しづらいガルバニックで挑んだ今作はエンボス文字盤の集大成的な完成度を誇る。

おまけにロイヤル オークでおなじみの「ナイトブルー、クラウド50」を差し色に用いるなんて、感涙ものだ。



見るたびに発見がある! 高木教雄

正直なところ2019年に新コレクションとしてデビューした際、そのデザインに違和感を覚えていた。ありていに告白するなら、好みじゃなかった。

しかし繰り返し目にし、また腕に載せることで、少しずつ良さに気付いていった。あぁ自分の感性は、なんとも乏しく、あてにならない。まさに“見るたびに発見がある時計は飽きない”を実践するコレクションである。

特にフル・バーインデックスとなり、インナーベゼルのデザインがわずかに改められたあたりから、しみじみいい時計だと感じるようになった。手彫りギヨシェから型を起こした籠目状のエンボスダイアルの出来栄えは、見応え十分である。

その新色グレーは、ブルーとのコンビネーションがシックで、個人的な好みで言えば、歴代ナンバー1!

問い合わせ=オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000

写真=奧山栄一

(ENGINE2025年8月号)