世界で最も高い走破能力と耐久性を誇る本格オフローダー、DEFENDER。その名を冠した世界規模でのアドベンチャー・コンペティション『ディフェンダー・トロフィー』が今年、初開催される。勝てば2026年秋、南アフリカで行われるグローバルファイナルへの切符が手に入る。エントリー締切は2025年9月11日(木)だ。
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泥や汗にまみれた黄色いランドローバーで、地図の果てを突き進む。キャメル・トロフィーと聞くだけで、胸の奥の何かがざわめく人も多いのではないだろうか。
1980年から2000年まで、世界中の冒険者を熱狂させた地球上で最も過酷なアドベンチャー・レース。第2回大会からはランドローバーが公式スポンサーとなり、サンドグローと呼ばれる独特の黄色に塗られたレンジローバーやディスカバリーなどの車両がジャングル、荒野、雪原を駆け抜けた。
なぜランドローバーだったのか。1948年年に生まれた初代モデルは、農場の畑からサハラ砂漠、そして北極圏まで、人と物資を運ぶために設計された道なき道を行くための車だった。耐久性、シンプルな構造、そして修理のしやすさ。極限環境で必要とされる条件をすべて備えていた。キャメル・トロフィーに投入された各モデルはそうしたDNAを受け継いでいたのである。
舞台は赤道直下のパプアニューギニアからアマゾンの密林、アフリカのサバンナ、モンゴルの大草原、そして極寒のシベリア横断に至るまで、どこも地図の果てと呼ぶのにふさわしい場所ばかり。車はぬかるみに埋まり、川は胸の高さまで増水する。ロープブリッジを設営し、時にはカヌーで車両を運ぶ。そこで挑むのは、単なるスピードではなく、生き抜く力であったのだ。
各国の予選を勝ち抜いた2人1組のチームが、数週間にわたる極限の冒険へと身を投じる。日本代表チームも1980年代後半から何度も参加してきた。しかも、優勝しても賞金はゼロ。ただし、ゴールした者には一生ものの名誉と達成感が残る。それこそが、ランドローバーファンにとって憧れの舞台となり、熱狂を呼んだ理由でもある。
◆挑戦してみる
やがて2000年、環境保護意識の高まりやスポンサー契約の終了により、その歴史は幕を閉じる。黄色いランドローバーたちは、世界中のガレージや博物館で静かに眠りについたが、その精神は消えてはいなかった。
『ディフェンダー・トロフィー』は、まさに現代版のキャメル・トロフィー。そして、伝説となるアドベンチャー・レースの第1回目の大会でもある。
最新のDEFENDERは全地形対応サスペンションや電子制御ディフロックを備え、環境にも配慮した設計へと進化したが、悪路に挑むために必要な人間の判断力と勇気は、40年前と変わらない。最新型のDEFENDERを駆り、地図を読み、課題解決、オフロード走行に挑むのだ。
2026年のグローバルファイナルは南アフリカで開催される。絶滅危惧種の保護活動を行う『Tusk』と協力し、未来にレガシーを残すミッションに取り組む。
まずは、2025年11月に国内予選会が開催され、日本代表が選ばれる。その舞台は山梨県、富士山の麓。他の競技者とともに1泊2日でキャンプをしながら挑むのは、以下の3つのプログラムだ。
1.ドライビング・タスク
険しいトレイルや岩場の坂道、隠れた崖に、地図を読みながらDEFENDERを操り、オフロード走行技術で攻略する。
2.パイオニアリング・タスク
コンパスやロープワークと言った種目が課され、知識とともに迅速な判断力や冷静な対応力も試される。
3.フィジカル・タスク
チームで戦略を立て、障害物が設置されたランニングコースを走り抜くレースが行われる。
『ディフェンダー・トロフィー』の応募資格は以下の通り。
・参加国に居住していること
・2025年11月8日(土)・9日(日)の国内予選時点で23歳以上
・50メートル以上泳げること
・日本国内で有効な運転免許証を保有し、海外での運転が可能なこと
・英語でのコミュニケーションが可能なこと
・不屈の精神を持っていること
ハードルが高いと感じた人もいるかもしれないが、必要なのは、免許証と泳げるスキル、英会話、そして、ちょっとの勇気だ。オフロードが好きで、体力に自信のある人、アドベンチャー・レースを楽しんでみたいと思う人はぜひ応募してみて欲しい。経験よりも大事なのは、やってみたいという気持ちだ。勝てば世界へ、負けても一生語れる経験が残るだろう。国内予選会のエントリー締切は2025年9月25日(木)と迫っている。
2025年、DEFENDERと共に自分の限界へ挑戦しよう!
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(ENGINE Webオリジナル)
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