2025.12.18

CARS

349.9万円からの良心価格はもっと評価されるべき!ランキング上位に返り咲いた総合5位のクルマとは?【2025年買いたいクルマBEST 20】

8代目ゴルフの改良型と言える「8.5」の導入で一気に息を吹き返した。

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46名のジャーナリストと編集部員、そしてEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員が加わって、2025年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。総合第5位は、いま改めてその評価が高まっているあのベンチマークカーだ!

>>>総合6位はこちら<<<

第5位! フォルクスワーゲン・ゴルフ(GTI、R含む) 238pt

昨年から大躍進を遂げたゴルフ。8.0から8.5へのアップデートで大幅改良があったわけではないが、本来の魅力がしっかりとユーザーに伝わった結果だろう。



ゴルフがHOT100の上位争いに帰ってきた! 昨年の36位という順位にも表れているように、現行の8代目になって以降、評価の芳しくなかったゴルフ。しかし巷でゴルフ8.5とも呼ばれる改良版の投入で、一気に息を吹き返した。

改良点はデザインの小変更、不評だったインフォテインメントシステムの刷新、出来は悪くなかったもののゴルフらしからぬと言われた3気筒エンジンの廃止など多岐にわたる。それはフォルクスワーゲンが改めてゴルフと真摯に向き合った結果だ。

「今年8.5に進化したゴルフは全方位で良くなっている」と評価するのは武田公実さん。高平高輝さんは「アップグレードされたゴルフは、インターフェイスが改善された上になんだかすっきり走る。こうでなくちゃ。」と満足げだ。「マイチェンで、ゴルフ好きとしては正直安心しました」という竹岡圭さんの言葉は、長年のファンの気持ちを代弁するものと言えるかもしれない。



ちなみに昨年、本社のプロダクトマーケティングマネージャー氏に聞いたところ、シャシーは基本、変更していないとのことだった。つまり先に挙げた不評だった部分の改良によって、走りの良さを始めとする本質を誰もがストレートに体感できるようになったということなのだろう。

走りと言えばゴルフには、新型でもGTI、そしてRを変わらず設定している。内燃エンジンのホットモデルが次々と姿を消している今、こうした火を消さないでいてくれるのは嬉しいところ。特に今回は、ゴルフRへの支持がアツかった!



吉田拓生さんが「333psの2リッター直4ターボのパワーとシャシーの合わせ込みは見事と言うより他ない」と評価すれば、斎藤慎輔さんも「ベースグレードからGTI、Rまでベンチマークたり得る出来です」と推す。斎藤聡氏は「その走りは精巧で骨太。力強いエンジンと、足回り良さを備え、それを悟られない(?)控えめな外観が魅力」と言い、藤島知子氏に至っては「最新版はもはや神!」との絶賛ぶりである。



実は私自身も今回、ゴルフRに惚れたひとり。高いパフォーマンスに加えて情感に訴えるような走りの質まで備えつつも、取り回しの良さや快適性、積載力といった日常性の面で、ゴルフの良さをまったく失っていない。その完成度に惚れた次第だ。

しかもゴルフは価格も頑張っている。「物価が上がり給料は据え置きの時代でも、ゴルフはクルマ好きの強い味方」と佐藤玄副編集長が評すれば、塩澤則浩さんは「349.9万円からの良心価格ももっと評価されるべき」とする。



単に安いのではない。EPC会員の攝津尚訓さんが「これ、一台あれば家族もお父さんも納得」という万能性も、リーズナブルと感じさせるポイントだろう。それはベースグレードからRまで共通の話だ。

さて、色々と魅力を挙げてきたが、結局は村山雄哉編集部員の「ゴルフには、どこかホッとするような安心感がある」という言葉に尽きる気もする。いや、要するに新型ゴルフは、そんな本来あるべき位置に戻ってきてくれたからこそ、改めて評価されたということなんだろう。

文=島下泰久

■フォルクスワーゲン・ゴルフ(GTI、R含む)
高得点の立役者、ゴルフRのボディサイズは全長4295×全幅1790×全高1460mm、ホイールベースは2620mmとなる。どのグレードも扱いやすく、満足度の高い走りを味わうことができる。ベースグレードの車両本体価格は349万9000円~とフレンドリーな価格設定も魅力のひとつ。

■フォルクスワーゲン・ゴルフには20人が投票!
238pt/生方20pt+藤島20pt+島下18pt+山田18pt+佐藤17pt+清水15pt+塩澤14pt+村上14pt+日下部13pt+武田13pt+村山12pt+斎藤(慎)11pt+齊藤(優)11pt+島崎9pt+大谷8pt+斎藤(聡)8pt+嶋田6pt+高平5pt+吉田(拓)4pt+竹岡1pt+EPC1pt

■ゴルフに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!

「1位はまじめな作りで再注目されているあのコンパクトカー」生方聡
「もはや神!」と藤島知子が絶賛して1位に選んだクルマとは?
「とろけるようにしなやかなのに、飛ばすほどフラットになる乗り味に感動」島下泰久
「その金額を払うに相応しいだけの価値はあるか?」山田弘樹
「2位は着実に基本性能がアップデートされ再販され続ける稀有なSUV」佐藤玄

(ENGINE2025年9・10月号)

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