2025.09.07

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初めての高級時計はどれがいい?選び方のポイントや長く使うためのコツを解説

初めての高級時計を購入するときに気を付けることは

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初めて高級時計を選ぶとき、どのようなモデルを選べばよいのか悩むことがあるのではないだろうか。この記事では、高級時計とはどのような時計なのか、初めての高級時計で気にしておきたいポイント、高級時計を長く使うためのコツを解説する。

高級時計はどんな時計なのか?

高級時計と言われる時計はどのような時計なのだろうか。「いくらからが高級時計」と金額を基準にすることもあるが、必ずしも金額が高いからという理由で高級というわけではない。



ただ、一般的には機械式時計(ゼンマイがほどける力を利用して針を動かす時計)が高級時計といわれている。しかし、高級時計の中には、クオーツ式(電池で動くタイプの時計)もあるため、ムーブメント(時計の動力源)で高級時計か否かを判断するのは難しい。

では、高級時計とは何なのか。それは、高い精度を誇るムーブメントを搭載し、文字盤や針、ブレスレットまたはベルトの仕上がりが上質かつ丁寧で、着け心地がいい(長時間着用していても違和感や痛みなどを感じない)時計だろう。

言い換えると、細かな部分までこだわっていたり、職人の手作業で作られていたりする時計が高級時計といえる。

初めての高級時計で気にしておきたいポイント

高級時計を選ぶときは、予算に応じた時計を選ぶことが重要だ。また、初めて高級(高額な)時計を購入するときは、長く(この先数十年)使うことも想定して、シンプルなデザインやカラーのものを選んでおくとよい。



例えば、シルバー(ステンレスやチタン)のブレスレット、ブラックの文字盤、バーインデックスの3針または3針+デイト(日付)表示の時計を選んでおくと、ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも服装問わず着用できる。

このような時計を1本持っておくと、さまざまなシーンで使うことができることから初めての高級時計としておすすめだ。

もちろん、時計に対するこだわりがある場合は、クロノグラフ(ストップウォッチ)やGMT(24時間表示)などの機能がついている時計でもよい。ただ、クロノグラフやGMTなどの機能がついている時計の場合であっても、シンプルなカラーリングを選んでおくと、この先数十年にわたり愛用できるだろう。



このようなことから、初めての高級時計を選ぶときは長く使うことを想定して、シンプルなデザインで、さまざまなシーンに合わせやすいカラーの文字盤(ブラック・ホワイト・シルバー・ブルー)やブレスレットまたはベルトの時計を選んでおくことをおすすめする。

高級時計を長く使うためには定期的にオーバーホール(分解清掃)を実施することが重要

初めての高級時計を大切に長く使うためには、オーバーホール(分解清掃)が必須だ。

高級時計に多い機械式時計の場合、一般的に3年〜5年ごとにオーバーホールが必要となる。なお、機械式時計のなかには、オーバーホール周期が8年以内・10年以内としているブランドもある。

また、クォーツ式の高級時計でもオーバーホールは必要だ。クォーツ式時計はメンテナンスフリーと考えている方もいるかもしれないが、実はクォーツ式時計も基盤の清掃や防水性能を維持するパッキンの交換などをしておかなければ時計が故障したり内部に水が入ってしまったりする。よって、機械式時計もクォーツ式時計も定期的にオーバーホールをする必要があるのだ。



なお、オーバーホールの費用は、メーカーやブランド、時計の機構などによって異なる。

例えば、高級時計ブランドの1つとして知られるグランドセイコーの「コンプリケーションサービス(オーバーホール+ライトポリッシュ)」の費用は、クォーツ時計が、58,300円〜、メカニカル(機械式時計)が79,200円〜、スプリングドライブが79,200円〜となっている。もし、部品交換や外装リペアなどをした場合は追加費用が発生する。

このように高級時計は購入したあとも定期的に費用がかかる。このオーバーホール費用のことを考えずに複数の機能(クロノグラフなど)が搭載されている時計や複雑機構(トゥールビヨンなど)の時計を購入すると、数年後に多額の出費を強いられることとなる。

オーバーホールの際に予想以上の出費を避けるためにも、初めての高級時計は構造がシンプルなタイプを選んでおくとよいだろう。


 
ここまで解説してきたように、高級時計は数十年経過しても使えるデザインやカラーの時計がおすすめだ。また、先述したとおりオーバーホールの費用や修理が必要になったときの費用のことも考えて、シンプルな時計(3針または3針+デイト表示など)を選んでおくとよい。初めて高級時計に悩んだときは、この記事で解説してきたことも踏まえてモデルを絞り込んだり時計選びをしたりしてみてはいかがだろうか。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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