進化するGRヤリスの走りを、サーキットとダートで体験する特別プログラム「GR YARIS ×ENGINE Special Rally Experience in Sodegaura」に参加したエンジン・プレミアム・クラブ会員36人は、そこで何を知り、どんな感想を抱いたのか! その生の声を紹介します。
ジャーナリストや編集部員と同じ体験を
進化型GRヤリスのメディア向け試乗会が終わった翌日の8月21日、同じ千葉県の袖ケ浦フォレストレースウェイで、エンジン・プレミアム・クラブ(EPC)会員向けの特別プログラム「GR YARIS ×ENGINE Special Rally Experience in Sodegaura」が開催された。
これは、ジャーナリストや編集部員が日頃しているのと同じ体験を会員のみなさんにも共有してもらおうというEPC設立の最大の狙いを、GRの協力で実現したスペシャル・イベントなのだが、ひょっとすると、今回に限っては、こちらのプログラムの方が前日までの試乗会よりスペシャルなものだったと言えるかもしれない。

なにしろ、前日までと同じ進化型ヤリスとまだ正式発表前のエアロパフォーマンスパッケージ装着車のサーキットでの走行体験に加えて、メディア向けにはなかった特設ダート・コースでのダート仕様車走行体験まで用意されていたのだから。
しかも、サーキットではレーシング・ドライバーの大嶋和也選手が、ダートではラリー・ドライバーの勝田範彦選手がインストラクターとして走り方を手ほどきしてくれるという豪華版だった。
▲写真左:大嶋和也選手(レーシング・ドライバー)/1999年の全日本ジュニアカート選手権でのチャンピオン獲得から様々なカテゴリでレースに参戦、数々の記録・タイトルを獲得。今シーズンもSUPER GT500/SUPER FORMULA/SUPER耐久シリーズ/FORMULA DRIFTへ参戦している。写真右:勝田範彦選(ラリー・ドライバー)/ラリー界のレジェンド。全日本ラリー9度のチャンピオン、日本を代表するラリー・ドライバー。イベントのタイトルに「Special Rally Experience」と謳っているように、本物のラリーさながらに、ターマックとダートの両方でGRヤリスの走りを体感してもらおうというのが、今回の特別プログラムの狙いで、その間の移動も、ラリーのリエゾン区間に見立てて、用意されたGR各車を運転してもらう工夫が凝らされていたのだ。
ダート走行の楽しさに開眼!
この日、参加したEPC会員は午前・午後各18人の計36人。飛行機や新幹線とレンタカーを乗り継いで地方から駆けつけてくれた熱心な会員もいたし、女性会員の姿もあった。
そんな中で、「他のイベントにはない最高の体験をさせていただきました」と、うれしい感想を寄せてくれたのは、86GRMNでお越しのI.K.さん。「メディアの方々はいいよなー、と思っていたことを体験させてもらえて大々々満足です。特にダートの経験はなかなかできないので最高でした」
クルマ好き濃度の高いEPC会員のみなさんではあっても、ダート走行は初めてという人がほとんどで、他にもその面白さに開眼したという人が続出!

「初のダートは楽しさがハンパではありませんでした。低速でクルマの動きがよくわかり、大変素晴らしい体験でした」(GRヤリス1stエディションに乗るK.M.さん)
「ダート・コースは初めてでしたが、免許取り立ての18〜19才で初めてクルマに乗った時に感じた喜び、楽しさを思い出しました」(ポルシェ718ボクスターに乗るS.S.さん)
「GRヤリスのダート走行、サイコーでした。やっぱりこのクルマはトクベツだと実感しました」(レクサスGXに乗るK.H.さん)

▲勝田選手のデモ走行に参加者一同ア然。こんな走りができるんだ! さらには、「3周ではなく、10周20周と走りたかった」(フェラーリ296GTSに乗るK.Y.さん)、「ダート走行にすっかりやられました! 責任とって下さい(笑)」(ポルシェ・マカンEVモデルに乗るF.T.さん)なんていう声まで、飛び出したほどである。
▲ジャンケンで勝った参加者には勝田選手の助手席体験の特典も。
しなやかに速く走れる
では、GRヤリスの進化ぶりについては、みなさんどう感じたのか。
「自分の1stエディションより、足が柔らかくなっていて、しなやかに速く走れる感じがしました。駆動配分も変わっており、これも良かったです」というのは、先のK.M.さん。
昨年と今年の改良でシャシーやボディの剛性を強化し、サスペンションと電動パワステのチューニングを最適化、4WDモードについても駆動力配分を最適化するとともに制御をよりきめ細やかにするなどした進化を、しっかりと感じ取ってくれているようだ。
▲大嶋和也選手の運転する先導車について、サーキットを走る参加者たち。 ルノー・メガーヌRSウルティムに乗るA.M.さんも、「以前試乗したマイチェン前のモデルとは大きく印象が変わっていた。スペックで想像していたパワー感の増加だけではなく、足回りやボディの剛性感が上がって、ピーキーな挙動もなくなり、大きく進歩していることが感じられた」とコメント。サーキットでも、より運転しやすいクルマに進化していることを体感してくれた様子。
一方、ダイレクト・オートマティク・トランスミッション(DAT)の進化についてコメントしてくれたのは、ヒョンデ・アイオニック5に乗るM.Y.さん。
「DATの完成度の高さに驚きました。サーキットではDレンジでもシフト・アップ、ダウンのタイミングが適切、かつ素早く、ダートではハンドルとサイドブレーキの操作に集中できました。日常使いからサーキット、ダート、そして恐らく雪道でも使えるDATの万能性は特筆すべきものだと思います」

さらに、ポルシェ911カレラTに乗るN.R.さんも、「オンロード、オフロードともに高次元で楽しむことができる、素晴らしいクルマだと思いました。DATもポルシェのPDKにも劣らないデキであるのに驚いたくらいです」
そして、新たに加わったエアロパフォーマンスパッケージ(エアロPKG)の威力を体感できたという声もたくさん寄せられた。

「サーキット走行では、特にDATのデキとエアロPKGのバランスの良さにビックリしました。買うならエアロPKG付きですね」(ポルシェ718ケイマンGT4に乗るN.S.さん)
「エアロPKGによるクルマの性能アップを体感できました。たった半日乗っただけですが、GRヤリスがあらゆる環境で乗れるクルマだということが大いに伝わってきました。トヨタの技術が盛り込まれた最高の1台だと思います」(前出のI.K.さん)

最後に、ポルシェ911GT3に乗るT.K.さんの、こんなコメントで締めくくろう。
「エアロPKG付きとなしとの乗り比べは、すごく良かったです。安全な速度域でも安定感の差を実感できました。今日の1番の収穫は、GRがこれだけ本気にスポーツするクルマをつくっているのを知れたことです。正直、GRヤリス、欲しくなっちゃいました」
この機会に、ぜひ、ガレージに加えていただければ、と思います。
長らく品薄状態が続いていたGRヤリスですが、今なら比較的容易に手に入るようになったとか。
ただし、エアロパフォーマンスパッケージが欲しい人は、ちょっと急いだほうがいいかも。詳しい情報は、下の特設サイトをご覧あれ。
GRヤリス エアロパフォーマンスパッケージ特設サイトはこちら
次回は11月9日(日)富士スピードウェイで
次回は11月9日(日)に富士スピードウェイ内のモビリタで、GRとコラボレーションした新たなドライビング・エクスペリエンス・イベントの開催が決定! どうぞ、お楽しみに。

文=村上 政(ENGINE編集部)、写真=神村 聖
(ENGINE Webオリジナル)