2025.09.13

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最新のシミュレーションや技術で4A-GEエンジンのパーツを復刻!9月13日・14日のイベントで先行予約もできる

AE86に搭載される4A-GEUエンジン

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TOYOTA GAZOO Racingは「GRヘリテージパーツプロジェクト」として、カローラレビン・スプリンタートレノ(AE86)の4A-GEエンジン部品2点を復刻すると発表した。また、9月13日・14日に富士スピードウェイで開催される“頭文字D 30th Anniversary 2days”にてパーツおよびレストアされたAE86の展示、ヘリテージパーツの先行予約を行う。

4A-GEエンジンパーツを最新の技術で復刻

GRヘリテージパーツプロジェクトとは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えるべく、既に廃盤となっている補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組み。現在全8車種、200点以上の部品の復刻、再販売を行っている。

今回復刻生産されるAE86エンジンパーツは、「シリンダーヘッドSUB-ASSY」と「シリンダーブロックSUB-ASSY」の2点。



これらは、これからも長く、よりよい状態の“愛車”に乗り続けられるよう、当時の基本的な設計・スペックはそのままに、最新のシミュレーション技術や工法、材料を取り入れて現代化していることが特徴だ。復刻されるパーツの詳細は次のとおり。

組付け時の作業性も改善したシリンダーヘッド

燃焼室に切削加工を追加し、鋳肌をそのまま残した部分の面積を減らすことで、圧縮比のばらつきから生まれるエンジンごとの個体差を低減。吸気ポートには塗型処理を施し、未加工の状態での表面の凹凸を軽減している。



また、オリジナル部品の一部箇所のみで使用されていたカムキャップのノックピンを全箇所に追加することで、組付時の作業性を改善しているのも特徴だ。

耐久性を向上させたシリンダーブロック

シリンダーボアに現代のホーニング処理を施し、ボアの加工精度を向上。材料の鋳鉄は当時と比べてより高剛性のものを使用し、シミュレーションをもとにクランクキャップの構造に変更を加えることで、耐久性を向上させている。


ユーザーの声を反映した部品づくりで愛車を蘇らせる

さまざまなイベント会場でヒアリングしたユーザーからの要望をもとに、シリンダーヘッドは吸排気ポートの一部肉厚を増やしている。また、シリンダーブロックは、AE86だけでなく、FF車にも搭載できるよう、横置き設置用のボスとリブを追加した。

頭文字D 30th Anniversary 2days(9月13日・14日)に実物展示と先行予約を受け付け

今回復刻されるパーツは、2025年9月13日・14日の2日間、富士スピードウェイで開催される“頭文字D 30th Anniversary 2days”で見ることができる。

また、会場内では、この部品を組み付けた4A-GEエンジンを搭載し、販売中のGRヘリテージパーツを使ってレストアしたAE86も展示される。



さらに、ブースでは、発売予定のGRヘリテージパーツ2点の先行予約も受け付ける。

今回の4A-GEエンジンの部品再販はAE86のみならず、例えば横置きになった後継モデルたちや、ミドシップの初代MR2などなど、多くのクルマ好きにとっての朗報となるだろう。富士スピードウェイで開催されるイベントで実物をぜひ見てみたい、という人も多いはずだ。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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