2025.10.31

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実は組み合わせはスゴイって知ってた?!パネライ ルミノール パーペチュアルカレンダー GMT プラチナテックTM PAM 01575

パーペチュアルカレンダーとGMT機能を併せ持つ2022年発表の同モデルがプラチナテックを使って新たに登場

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猛暑酷暑の夏が去り、風はすっかり秋色。エンジン時計委員のうち複数名が、年後半に長めの海外休暇もしくは取材に出るという。ならば、と今月は「旅」をお題に自ら手に入れたい、あるいはお薦めの一本を選んでもらった。

実はとっても革新的なのです

プラチナ製ということもありかなり高額で、海外に連れていくには少々勇気がいる。しかしあえて選んだのにはわけがある。

自社キャリバーP.4100は、ケースバック側にパーペチュアルカレンダーの月と閏年、4桁の西暦およびパワーリザーブの各表示を配置

GMTと永久カレンダーを統合したことが、どれほど革新的なのか、あまり理解されていないと思っていたからだ。どちらの機構も、他ブランドに多くある。しかし2つを組み合わせているのは、機械式では極めて稀。

昨今主流の主時針を単独操作して現時間に合わせられ、日付も連動する“True”GMTは永久カレンダーと相性が悪い。なぜなら、暦通りの日付をプログラミングしたカムを読み取るレバーと連動する爪で日付を送っているからだ。

特殊処理でプラチナ950より硬度が40%向上したプラチナテックによって一段と強靭なモデルに姿を変えた

レバーは歯車を戻せないので、GMTをマイナス時差に操作した際に日付を連動させられない。しかし本作は連動する。つまり日付表示が戻せるのだ。

私が知る限り、戻し操作ができる永久カレンダーは、現行モデルでほかに2作、過去作でもう2つしかない。どうだろう、このモデルがどれほど革新的であるか、少しはわかってもらえただろうか?

問い合わせ=オフィチーネ パネライ Tel.0120-18-7110

文=高木教雄

(ENGINE2025年11月号)
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