2025.11.08

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世界を飛び回る人のためだけでなくデザイン的にも人気なモデル!ロレックスGMTマスターII

ケース左側にリュウズ、ダイアル9時位置に日付表示を配した「GMTマスターII」にホワイトゴールド製の新たなモデルが仲間入り

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猛暑酷暑の夏が去り、風はすっかり秋色。エンジン時計委員のうち複数名が、年後半に長めの海外休暇もしくは取材に出るという。ならば、と今月は「旅」をお題に自ら手に入れたい、あるいはお薦めの一本を選んでもらった。

旅を愛した、チェ・ゲバラ愛用の一本

チェ・ゲバラのファンである。別に革命に興味があるわけではない。彼の伝記映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年)が好きなのだ。

オイスタースチールを用いた前作とはひと味異なり、新たな印象を演出するのは、ベゼル部分のカラーと全く同じグリーンで彩られたセラクロム製ダイアルだ。

これは青春ロードムービーの傑作で、彼がまだ医学生だった頃、親友アルベルトと出かけた、オートバイによる南米旅行が描かれている。ふたりはポンコツの「ノートン500」に山のような荷物を載せていろいろな国をまわる。数え切れないほど転倒し、往く先々でトラブルを起こし、そして恋をするのである。

私はこの映画の瑞々しさにすっかりまいってしまった。たぶん十数回は観た。実は自分のバイクに映画と同じ「ポデローサ号」という名前を、こっそりつけているくらいなのだ。

別時間帯の確認に役立つ24時間目盛り入り回転ベゼルは、昼夜を示すグリーンとブラックのセラミック製セラクロムインサート

さてゲバラといえば、GMTマスターを愛用していたことで有名だ。旅を愛し、世界を股にかけた彼にぴったりな一本だと思う。しかしながら、劇中では彼は腕時計を嵌めていない。映画が描こうとしたのは、何者にも(時間にさえも)縛られない「若さゆえの自由」だったからかもしれない。

問い合わせ=日本ロレックス Tel.0120-929-570

文=松尾健太郎

(ENGINE2025年11月号)
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