日産は、AIエージェントのキャラクター「エポロ」を活用した「AutoDJ」を発表した。また、JMS2025に「ジオラマナビ」を展示する。
どのキャラクターで楽しむかはユーザー次第!日産のキャラクター「エポロ」がドライブをサポート
「AutoDJ」は、ドライバーとの自然な音声での対話を通して目的地を提案しドライバーをサポートするほか、目的地に応じて生成される観光案内など、パーソナライズされたコンテンツをAIラジオとして楽しむことができるシステムだ。
「AutoDJ」の最大の特徴は、デジタルの枠にとらわれず生成AIを活用すると同時に、システムに身体性を持たせたことでより親近感を感じられる点となっている。

日産のマスコットキャラクター「エポロ」(日産のぶつからないクルマの研究から生まれた、群走行するぶつからないロボットカー)をAIエージェントとして活用した「AutoDJ」は、フィギュアをクルマのダッシュボードにセットすることで使うことができる。
また、スマホの画面には、ドライバーとのチャット形式の会話ログと「エポロ」の3Dモデルが登場。画面に映る「エポロ」の表情や動きが、まるで画面越しにフィギュアを見ているような視覚効果を生み出す。
さらに、「エポロ」は、ドライバーからの呼びかけに応じて、目的地の提案や特定地域の天気予報を教えてくれるなど、豊富な知識でドライブをサポートする。

加えて、「エポロ」には、「サムライエポロ」や「おじさんエポロ」など、さまざまな姿が用意され、それぞれ異なる性格や口調のセリフが生成される。
他にも専用アプリを使用することで、「エポロ」以外のキャラクターを写真から自動で生成することも可能だ。
車両の動きをリアルに見れる「ジオラマナビ」をJMS2025に出展
日産は「AutoDJ」のほかに、みなとみらいを走るモビリティサービス車両の動きをリアルに見ることができる「ジオラマナビ」を自動運転モビリティサービス実証実験のプロトタイプに搭載し、ジャパン・モビリティ・ショー2025(JMS2025)に出展する。

「ジオラマナビ」は、立体的なジオラマの姿をしたナビゲーションシステムで、再現されたミニチュアの街の中で豆粒大のクルマの模型が磁力で操作されて動き回り、現在地をリアルタイムに表示する。
また、ジオラマナビの下部にはレトロな見た目のラジオが設置される。デザインには、あえて物理的に操作するためのつまみやプッシュ式のボタン、エポロをはじめとしたラジオのパーソナリティと話すことができる受話器が取り入れられ、タッチパネルなどが普及する現代に失われつつある「操作する楽しさ」を作りあげている。
さらに、AIラジオには複数のパーソナライズされたコンテンツがあり、ナビ情報に対応して生成される観光案内などを楽しむことが可能だ。AIでコンテンツを生成するため、毎回異なるシナリオが流れ、乗車する度に新たな発見ができる。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)