日産は、SEMAショーに「デューン・パトロール」や「フォルスベルグ・レーシング・NISMO GT-Z」など、優れた性能を誇るコンセプトカーを展示すると発表した。
本格的な長距離オフロード走行を想定した「デューン・パトロール」
「デューン・パトロール」は、ロングトラベルレーシングサスペンション、ワイドフェンダー、プロトタイプのNISMO 18インチAXISビードロックホイール、37インチ(タイヤ外径)ヨコハマGEOLANDAR M/T G003タイヤを装備している。

また、ロック式ディファレンシャル、スキッドプレート、頑丈なホイールとタイヤといった本格的なオフロード仕様の「PRO-4X」を採用していることも特徴だ。

その他にも、スイングアウト式スペアタイヤとトラクションボードマウントを備えたハイクリアランスバンパー、フレームマウント式ロックスライダー、オフロードライト、ルーフラック、キャットバック式エキゾーストシステムなどが装着されているのも「デューン・パトロール」のポイントとなっている。

さらに、長距離の冒険に備えて、ルーフマウント式収納ケース、燃料・給水キャニスター用MOLLE(モール)パネル、オンボードエアコンプレッサーシステム、長距離無線アンテナなどの必需品を車内外に収納・マウントできる。
ホワイトウォーターラフティングを楽しむ人に役立つ装備が魅力のピックアップトラック「フロンティア・ラピッドランナー」
日産「フロンティア・ラピッドランナー」は、複数のカヤックを積載できるNISMOルーフラックとベッドラックシステムを搭載。また、日産タイタンにも採用されているサスペンションとアクスルにより、トレッド幅が拡大され、大型ホイールにも対応している。

タイヤとホイールは、プロトタイプのNISMO 17インチASCENDホイールに37インチ(タイヤ外径)のヨコハマGEOLANDAR X-MTタイヤを装着。この組み合わせにより、最大限のトラクションを確保している。

その他にも、ワンオフカスタムのチューブラードアやワイドフェンダーなどによって、オフロード車らしいスタイリングとなっているのも特徴だ。

ラピッドランナーは、ホワイトウォーターラフティングを楽しむ人がより快適に陸に戻れるよう、パドルとウェットスーツの収納スペース、ラックマウント式のポータブルシャワー、ギアの充電に便利なソーラーパネルを装備。また、カスタムメイドのカバークラフト製の防水シートカバーと多目的フロアにより、濡れた人や水に浸かった用品を載せることも可能だ。
NISMOパーツを使ったレーシングカー「NISMO GT-Z」が登場!
フェアレディZ「NISMO GT-Z」は、フォルスベルグ・レーシングが改造したサーキット走行可能なレースカーで、2026年にGRIDLIFE GLGTシリーズに参戦する予定だ。

標準のフェアレディZ NISMOにNISMOパフォーマンスパーツを組み込んだこのモデルは、スポーツカーを競争力のあるレーシングカーにアップグレードできることを証明している。

サスペンションやエキゾーストなどのパーツは、NISMOのカタログにあるものを使用。つまり、オーナーのニーズとドライビングスタイルに合わせたスポーツカーを簡単に作れることを意味している。

日産のSEMAブースでは、特注のレーシングシートと没入型セットアップを備えたカスタムPodium 1レーシング・シミュレーターを用意。このシミュレーターを使って「GT-Z」の走行体験ができる。
魔改造されたパトロールが登場!1000馬力の直6ターボエンジン搭載のY60型
フォルスバーグ・レーシングは、Y60型パトロールをターボチャージャー搭載のモンスターマシンへと改造した。

ボンネットには1000馬力ものパワーを誇るエンジンが搭載される。また、NISMOの17インチAXISビードロックホイールと35インチ(タイヤ外径)のヨコハマGEOLANDARタイヤによって、オンロードからダートまで、あらゆる路面状況で優れた走破性を発揮する。

サスペンションとホイールは、NISMOオフロードカタログのものを流用。エンジンは、TB48型ターボチャージャー付き4.8リッター直列6気筒エンジンを改造したものとなっている。
文=齊藤優太(エンジン編集部)
(ENGINE Webオリジナル)