2025.11.09

CARS

FJ60型ランドクルーザーをそのままにV6ツインターボエンジンを搭載したトヨタ「ターボ・トレイルクルーザー」がSEMAショーに登場

高性能エンジンを搭載して蘇ったFJ60型ランドクルーザー

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トヨタは、2025年のSEMAショーで「ターボ・トレイルクルーザー」を初公開した。

工場から出荷されたクルマのように見せることを重視した「ターボ・トレイルクルーザー」

SEMAショーで初公開された「ターボ・トレイルクルーザー」は、まるで工場から出荷されたばかりのクルマをモディファイしたか、のように見えるコンセプトカーだ。

トヨタ・ターボ・トレイルクルーザー

そのこだわりは、1985年式のFJ60型ランドクルーザーをベースに、現代のさまざまな最先端技術を組み合わせていることからもわかる。

トヨタ・ターボ・トレイルクルーザー

エクステリアの主なカスタマイズは、1.5インチのリフト、外径35インチのタイヤ、フロント シャックルの反転、当時のカラー(シルバー147)などだ。

トヨタ・ターボ・トレイルクルーザー

インテリアは、最新のJBLステレオシステムを装備し、ヴィンテージモデルでありながら、新しいクルマのようなオーディオ体験ができる。

心臓部は最新の約400馬力の3.4リッターV6ツインターボ!

搭載されるパワートレインは、現行タンドラに搭載されている3.4リッターV6ツインターボi-FORCEエンジンだ。

最高出力は389馬力、最大トルクは479ポンドフィート(649Nm)。この数値は、FJ60型ランドクルーザーに搭載される直列6気筒エンジンのほぼ2倍の出力となっている。

トヨタ・ターボ・トレイルクルーザー

また、FJ60型ランドクルーザーの純正5速トランスミッションのベルハウジングに取り付けるため、新しいモーターマウントとアダプタープレートを製造。エンジンオイルパンは、ランドクルーザーのシャシーレイアウトに合わせて再設計されている。

併せて、排気系も専用となり、サウンドはよりアグレッシブなものに。オリジナルのマウントポイントを用いて新たなラジエーターを組み込み、ターボ過給によるパワフルな現代のエンジンに見合う冷却性能を得ている。
トヨタ・ターボ・トレイルクルーザー

今回SEMAショーで発表されたターボ・トレイルクルーザーは、現代のテクノロジーが、ブランドを象徴するクラシックカーをどのように変貌させるかを示すトヨタのチャレンジでもある。

今後、当時の車両を利用し、最新のテクノロジーを搭載して生まれ変わったトヨタ車が誕生するかもしれない。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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