2025.11.17

LIFESTYLE

下鴨茶寮、32万4000円おせちは何が違うのか? 小山薫堂が語る万博「アースマート」の原点

新年の団欒に華やぎを添える京都・下鴨茶寮の特製和おせち。

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目と舌で食の恵みを味わう 進化する京都のおせち料理

下鴨茶寮が提案するおせち料理にも、小山氏が解釈・発信する日本の食文化が凝縮されている。梅干し、ふぐを含むアースフード25の食材が取り入れられているのはもちろん、さまざまな品が現代的にアレンジされ、伝統を踏まえた新しい感覚が重箱に満ち溢れる。色合い、レイアウトも考え抜かれており、見ただけでも華やかな気分になれることうけあいだ。

30万円超えのラグジュアリーなおせち料理

[本店]特製和おせち 二段+合鴨鍋 32万4000円(4~5人前)

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伊勢海老、あわび、すっぽん、キャビアなどの高級素材をふんだんに使った二段のおせちと合鴨鍋のセット。国産ぼら子を料理人が丁寧に仕込んだ茶寮謹製本からすみも豪勢に一本つくなど、驚く価格の価値ありと納得するはず。



京都ならでは、白味噌仕立てで味わうふぐの雑煮

[本店]和おせち 二段+雑煮重10万8000円(4人前)

黒鮑、ロブスター塩蒸しなどのふんだんな海の幸が楽しめる。焼ふぐ、ふぐの白子焼を京都らしい白味噌出汁といただく紅白餅の雑煮重は一度試す価値あり。


キンと冷えた名酒で心地よく酔いながらの口福

酒肴おせち 冷凍一段 お酒付 2万7500円(2人前)

日本酒「獺祭」と京の銘酒「神蔵」がセットになった冷凍おせち。下鴨茶寮自慢の海老の旨煮、クリームチーズ味噌漬などの和洋折衷を少しずつ味わってみたい。



小山氏は「いただきます」、「ごちそうさま」という言葉の意味をこう定義する。

「食べるという行為にはつくる料理人に対してだけではなく、食材や生産者、材料を運んでくれる流通業者など、いろいろな人が関わっている。『いただきます』『ごちそうさま』という言葉は、そういう人たちすべてに対しての感謝だと思っています」

その気持ちを特にお正月に感じてほしいという。

大阪・関西万博への参加が決まってから5年間、小山氏は「いただきます」、「ごちそうさま」を3度の食事のたびに欠かさず唱えてきたという。
▲大阪・関西万博への参加が決まってから5年間、小山氏は「いただきます」、「ごちそうさま」を3度の食事のたびに欠かさず唱えてきたという。

「アースマートでも提案しましたが、食べることは地球という食卓を囲んで生きることです。家族でおいしいおせち料理を囲みつつ、年の始めにぜひ思いをはせてほしいですね」

小山氏自ら「毎年進化している」と自負する京料理のおせちで、年の始めを言祝いでみたい。

※米粉、餅、乳、高野豆腐、あんこ、大根、わさび、山椒、かんぴょう、こんにゃく、抹茶、香酸かんきつ、梅干し、椎茸・干し椎茸、昆布、わかめ、のり、寒天、ふぐ、すり身、鰹節、麹・種麹、日本酒・本みりん、しょうゆ・みそ、野菜の漬物

文=酒向充英(KATANA) 写真=田村浩章

(ENGINE Webオリジナル)
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