2025.11.11

CARS

【新型トヨタ・ハイラックス発表】最近のトヨタ顔だけどよりワイルド&タフ?!4種類のパワートレインをラインナップして2025年から順次発売へ

BEV、48Vハイブリッド、ディーゼルエンジン、FCEVがラインナップされる新型ハイラックス

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トヨタは、2025年11月10日、タイ・バンコクにおけるToyota Motor Asia(TMA)開催の新車発表イベントで、新たにBEV(電気自動車)を加えた新型「ハイラックス」を世界初公開した。

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アジアでは2026年以降順次発売を予定している。なお、ディーゼルモデルを導入予定の日本仕向けについては2026年年央に発売する予定だ。

新型ハイラックス

新型ハイラックスは、電気自動車(BEV)、48Vハイブリッド、内燃機関、燃料電池(FCEV)の4つのパワートレインをラインナップ。これは、トヨタが掲げるカーボンニュートラル社会の実現に向けたマルチパスウェイの取り組みの一環だ。

シャープでタフなスタイリングとなった新型ハイラックス

新しいハイラックスのエクステリアは、「タフ&アジャイル」をテーマとしている。フロントまわりは、TOYOTAのロゴでつながるスリムなヘッドライトによってシャープな印象だ。

新型ハイラックス(48Vマイルドハイブリッド)

前後のバンパーやフェンダーは、角ばったデザインでタフなスタイルを演出している。乗り降りを容易にする新設計のリアデッキステップとサイドステップは全モデルに装備される。

新型ハイラックス(BEV)

フロントグリルは、クラウン・エステートやカローラ・クロスなどに採用されるボディ同色のメッシュタイプ。なお、BEVモデルは、エアロダイナミクス向上のため開口部のないグリルとなっている。

新型ハイラックス(BEV)

インテリアは、水平基調のデザインとなった。また、12.3インチのメーターと中央のマルチメディアタッチスクリーン(最大12.3インチ)の組み合わせにより、近年のクルマらしい先進的なイメージを作り出している。

新型ハイラックス(日本仕様プロトタイプ)

新型ハイラックスは、初めて電動パワーステアリングを採用していることもトピックだ。油圧式から電動式に変更されたことで、操縦性が向上し、不整地の走行をするときのキックバックの低減も実現している。

4つのパワートレインをラインナップするが日本に導入されるのはディーゼルエンジン搭載車

新型ハイラックスは、BEV、48Vハイブリッド、内燃機関、FCEVの4つのパワートレインがラインナップされる。

2025年12月から発売されるハイラックス初のBEVは悪路走破性にも優れてる

新型ハイラックスのBEVモデルは、59.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載している。駆動方式は、前後に高出力タイプのeAxleを採用したフルタイム4WDだ。

新型ハイラックス(BEV)

システム出力は144kWで、トルクはフロントが205Nm、リアが268.6Nm。積載量は約715kg、牽引能力は1600kgとなっている。

1充電あたりの航続距離(WLTP)は約240km。渡河水深は、現行の内燃機関モデルと同等とのことだ。新型ハイラックスのBEVモデルは、2025年12月に発売される予定となっている。

2026年春頃から生産される48Vマイルド・ハイブリッド

2.8リッター4気筒エンジンに48Vマイルド・ハイブリッドユニットを組み合わせたモデルは、後部座席の下に48Vリチウムイオンバッテリー、電動モータージェネレーター、DC-DCコンバーターを搭載することで、車内スペースを犠牲にすることなくハイブリッド化されていることが特徴だ。

新型ハイラックス(48Vマイルドハイブリッド)

また、最大1トンの積載量を運ぶことができ、最大3500kgのブレーキ付きトレーラーを牽引することができる。渡河水深は、モータージェネレーターをエンジン上部に配置することで700mmを実現している。

この48Vマイルドハイブリッド搭載のハイラックスは、2026年春頃から生産が開始される予定だ。

日本市場にも導入されるディーゼルエンジン

新型ハイラックスには、内燃エンジン搭載車がラインナップされる。ただし、内燃エンジンモデルは、日本や東欧市場限定だ。搭載される内燃機関は、直列4気筒2.8リッター・ディーゼルエンジンとなる。

新型ハイラックス(日本仕様プロトタイプ)

2028年にFCEVシステムを搭載したハイラックスを発売

燃料電池(FCEV)システムを搭載したハイラックスは2028年に発売される予定だ。導入される市場は、欧州とオセアニアとなる。詳細は明らかとなっていないが、今後情報が少しずつ公開されていくだろう。

新型ハイラックス(BEVモデルプロトタイプ)

新型ハイラックスの主要スペックは以下のとおりだ。
・全長:5320mm
・全幅:1855mm
・全高:1800mm
・ホイールベース:3085mm
・駆動方式:4WD
※主要スペックはBEVプロトタイプの数値

新型ハイラックス(BEV)

トヨタは、各国・各地域のエネルギー事情やユーザーのニーズに応える「マルチパスウェイ」の取り組みとして、新型ハイラックスに4つのパワーユニットを用意した。

今後、新型ハイラックスのように、複数のパワーユニットを搭載するトヨタ車が登場する。国や地域の事情に合った選択肢を用意する姿勢は、まさに先日のジャパン・モビリティ・ショーでトヨタが掲げたテーマである「TO YOU」へとつながるものだと言えるだろう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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