2025.11.19

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墨絵のようなブラックダイヤルがムーンフェイズを引き立てる!菅原 茂のイチオシ、オリエントスター「M45 F8 メカニカルムーンフェイズ ハンドワインディング」

星団すばる(プレアデス)と月が重なる「掩蔽(えんぺい)」をテーマにした第2弾。

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9名からなるエンジン時計委員会が理性と情熱で熟考チョイス。21世紀の第2クォーターを共に過ごすに相応しい、「自信をもって推せる、あるいは自分で買いたい」アンダー100万円のタイムピースを厳選。菅原 茂がイチオシするのは、オリエントスターから「M45 F8 メカニカルムーンフェイズ ハンドワインディング」だ。

オリエントスター M45 F8 メカニカルムーンフェイズ ハンドワインディング 47万3000円

星団すばる(プレアデス)と月が重なる「掩蔽(えんぺい)」をテーマにした第2弾。ダイアルは、星々の型打ち模様と、グレーからブラックへのグラデーション、重ね印刷の黒いインデックスが特徴。

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自社製ムーブメントは新開発の手巻きキャリバーF8A62。パワーリザーブ約70時間。ステンレススティール、ケース直径39.5mm、3気圧防水。プレステージショップ限定100本(47万3000円)、公式オンラインストア限定20本(45万1000円)。

秋の夜長、こんな時計でお月見だ

オリエントスター「M45 F8 メカニカルムーンフェイズ ハンドワインディング」

誰が言ったか「最も純粋で最も表情豊かな色、それはブラックである」と。ファッションの場合、ブラックは誰もがそれなりにスタイリッシュに見える有難い色だが、時計もそんなイメージなのか、美しいブラックダイアルを追求した例は枚挙に暇がない。

でも、オリエントスターのこのブラックダイアルはちょっと違うらしい。テーマがそもそも夜空なので、夜の色=ブラックという図式。しかも主役は月。ただしラッカーやエナメルのようなツヤツヤ感とは違い、モノトーンのグラデーションによる墨絵の濃淡のような夜空が月を引き立てていて、いい感じの和モダンだ。

開発意図とはかけ離れているかもしれないが、この時期に思い浮かぶのは、お団子やススキをお供えして月を愛でる「お月見」。深遠な宇宙に対する畏敬の念やロマンティックな思いという点では、時計のムーンフェイズもお月見も同じだろう。ただ数量限定という。希少モデルの愛好家は急がないと、ね。

文=菅原茂

(ENGINE2025年12月号)

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