ルノー・ジャポンは、新型キャプチャー エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドE-TECHをベースに、滑りやすい路面での走行をサポートする機能であるエクステンデッド・グリップと、ミシュランのオールシーズン・タイヤ、クロス・クライメート2を装備した限定車「ルノー・キャプチャー・リミテッド」を発表した。
雪道もぬかるみも恐れることのない走破性
この限定車は、スポーツ・シックなデザインが特徴のキャプチャーのエスプリ・アルピーヌ・グレードをベースに、雪道やぬかるみなど滑りやすい路面での走破性を高める機能を装備した、天候や路面の変化を気にせずドライブが楽しめる1台だ。

キャプチャーの装備するエクステンデッド・グリップとは、雪道に対応したSNOW(スノー)モードと、ぬかるみなどに対応したALL TERRAIN(オール・テレイン)の2つのモードが備わる。

SNOWモードは積雪路や圧雪路において、駆動力とトラクション・コントロールを最適化する。アクセル・ペダルの操作に対する反応を穏やかにし、急激な加速を抑制することで、タイヤのグリップ限界を超えないよう制御。同時に、ブレーキング時のABS介入タイミングを調整し、制動距離を短縮する。ALL TERRAINモードは、ぬかるんだ未舗装路や砂利道において威力を発揮する。前輪が空転を始めると、即座にトルク配分を調整し、グリップしている側のタイヤに駆動力を集中させる。これにより、片輪が浮いたような状況でも、前進を続けることが可能となる。

18インチのオールシーズン・タイヤとしてキャプチャーの限定車に採用されたミシュラン・クロス・クライメート2は、一年を通して幅広い温度域に対応する新開発のサーマル・アダプティブ・コンパウンドを採用。
ウェット性能は新たなVシェイプのトレッド・パターンにより排水性を改良。従来品と比較してグリップを6%向上させた。さらに、面取り加工を施したトレッド・ブロックにより、従来品比でドライ・グリップも5%向上している。雪上性能も、従来品と比較して7%向上した。新トレッド・パターンは雪踏み効果を最大限に発揮し、国際的な冬用タイヤ基準を満たしていることを証明するスノーフレーク・マークも刻印されている。これにより、高速道路の冬用タイヤ規制時も、チェーン装着なしで走行することができる。
ただし、冬季に積雪路や凍結路を日常的に走行する場合には、スタッドレス・タイヤの装着が推奨されるのは言うまでもない。

ベースとなるキャプチャー エスプリ・アルピーヌ・フルハイブリッドE-TECHは、エレガントかつシャープな造形のフロント・マスク、シックで上質なインテリア、そして23.3km/リットルという高い燃費効率(WLTCモード)が特徴だ。
パワートレインは最高出力94ps、最大トルク148Nmの1.6リットル直列4気筒DOHCエンジンに、メイン・モーター(最高出力49ps、最大トルク205Nm)とサブ・モーター(最高出力20ps、最大トルク50Nm)を組み合わせた、独自のフルハイブリッド・システムが搭載される。
これらとともに働く電子制御式のドッグ・クラッチ・マルチモードATは、エンジンと2つのモーターを最適に協調させ、シームレスな加速を提供する。その上、市街地モードで21.8km/リットル、郊外モードで23.2km/リットル、高速道路モードで24.1km/リットルと、シーンを問わず高効率な燃費性能を発揮する。

ボディ・カラーには、ブラン・ナクレM(パール・ホワイト)、グリ・ラファルM(グレー)、ブルー・アイロンM(ブルー)、グリ・カシオペM(ダーク・グレー)という4色を設定。すべてノワール・エトワールM(メタリック)のブラック・ルーフとの組み合わせのデュオ・トーンだ。

価格は439万9000円で200台限定となる。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)