2022.09.01

CARS

輸入車SUVで最高燃費を達成 ルノー・キャプチャーにF1譲りのハイブリッドが追加

ルノーのコンパクトSUV、「キャプチャー」に新機種の「E-テックハイブリッド」が追加された。

ライバルのディーゼル車に対抗

プジョー2008やシトロエンC3エアクロスのディーゼル・モデルの対抗馬で、アルカナやルーテシアにも採用されているルノー独自の独創的な機構を備えたハイブリッドを搭載。輸入車SUVトップの燃費性能を実現している。



2つのモーターと12段変速のトランスミッションを搭載

パワートレインは、94ps/148Nmの1.6リッター直4と、49ps/205Nmのメイン・モーター、20ps/50Nmのスターター兼ジェネレーターを組み合わせたもの。エンジンは日産とも共用するHR16型をベースに、ピストンやコンロッド、クランクシャフト、コンピューターのマッピングをルノーのハイブリッド用に設計変更が加えられている。「マルチモードAT」と呼ばれるトランスミッションはエンジン側4段、モーター側に2段というふたつのユニットを組み合わせ、併せて12段に及ぶ変速比を備えることで動力を効率的に路面へ伝達する。エンジンとトランスミッションとの断続機構には電子制御のドッグ式クラッチを用いている。駆動方式は前輪駆動だ。

走行パターンは、発進はモーターで行い、高速域ではエンジンを積極的に使用。中速域や追い越し加速では両者を併用する。パワーユニットの制御はAIを用いて入念にシミュレートされているという。制動時はブレーキ・ペダルを踏むとまず回生ブレーキが作動し、1.2kWhの駆動用バッテリーへ充電。さらに制動力が必要な場合は通常の摩擦ブレーキが加わる。シフト・ポジションにはエネルギー回生能力を高めるBレンジが設定される。WLTCモード燃費は22.8km/リッターをマークする。



運転支援装備も充実

運転支援装置では新たにリア・クロストラフィック・アラートを専用装備として追加。シフト・セレクターをリバースに入れ、左右後部の接近車両を検知した際に、ドア・ミラー内の表示灯と7.0インチのセンター画面で警告を発し、注意を促す。運転席まわりには10.2インチのデジタル・メーター、センター・コンソールとテール・ゲートには「E-TEC」のロゴが配される。ボディ・カラーは専用設定色のノワールエトワールM(メタリック)を含む5色だ。

ラインナップはベース・モデルと「レザーパック装着車」の2タイプで、9月1日に販売を開始する。価格はベース・モデルが374万円、レザーパック装着車が389万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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