2025.12.17

WATCHES

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懐中時計の機構にオマージュを捧げたタイムピース|パテック フィリップ 5235/50R

レギュレーター・タイプの時刻表示を採用するパテック フィリップ唯一のモデル「5235/50R」

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この秋冬“語るに値するタイムピース”を手に入れる! 物語のある、時計選び。

心躍るホリデーシーズンが近づいてきました。この秋冬は、逸話にあふれる一生モノの腕時計を、大切な人や自分への贈り物として選びませんか。“時計愛&好!”をもって任ずるENGINE時計委員9名が、知見・体験や思い入れをふまえて、「推し時計の歴史やストーリー」「時計と自身の物語(ナラティブ)」をエモーショナルに紡ぎます!

腕時計には、私たちの文明の歴史、国・地域ごとの文化の違い、創意工夫、デザインセンスなど、さまざまな要素が凝縮されている。手に取り眺め身に着けて、共に旅して、歴史や由来を知って……。存分にたのしむことができる希有な機械だ。

例えば、パテック フィリップの5235。センターにバトン型の長い分針、12時位置のサブダイアルに時針、6時位置にスモールセコンドを配置した「レギュレーター」タイプの時刻表示を持つユニークピースである。

パテック フィリップ 5235/50R


レギュレーターとは、時計製作工房や天文台などで基準時刻を示すために用いられてきた、据置式振り子時計のこと。5235は、懐中時計の時代、時計師が時刻調整の際に時・分・秒の見間違えをなくすべく考案・設計した由緒ある機構にオマージュを捧げている腕時計なのだ。

こうした「ストーリー=内容・筋書き」を持つタイムピースは枚挙に暇がない。同好の親しい人と愛機を見ながら語り合えば、たのしみはいや増すことだろう。すでにお気づきと思うけれど、本誌の自動車と時計の記事には語りやコメント形式が多い。その理由のひとつは、魅力や趣味性、そして話者の人となりが軽やかによく伝わるから。クルマと時計はそんなところにも親和性があるのだ。

昨今は「ナラティブ=Narrative」という言葉も知られるようになった。語り手の主観的解釈や視点をより色濃く反映した物語とその語り方のことで、話者自身が主人公となる。時計が持つ興味深いストーリーと、時計委員が紡ぐナラティブをたのしんでいただければ幸いだ。

パテック フィリップ 5235/50R



12時位置の時針、中央の分針、6時位置の秒針が縦一列に並び、それぞれが独立した軸で回転するレギュレーター・タイプの時刻表示を採用するパテック フィリップ唯一のモデル。これらにパテック フィリップ特許の年次カレンダー機構による日付、曜日、月表示を加えてシンメトリーのデザインを強調したダイアルは、グラファイトとエボニーブラックの2トーンのカラーリングと縦サテン仕上げが施され、ホワイトの針やインデックスを配して独特のフェイスを形作る。ムーブメントには、同社のアドバンストリサーチ部門が開発したパルソマックス脱進機とシリンバー製スピロマックス ヒゲゼンマイが組み込まれている。自動巻き。ローズゴールド、ケース40.5mm、3気圧防水。1008万円。

問い合わせ=パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109

文=数藤健 写真=奥山栄一

(ENGINE2026年1月号)