2025.12.23

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手頃な価格の正統派コンプリートカレンダー|レイモンド ウェイル フリーランサー コンプリートカレンダー

レイモンド ウェイル フリーランサー コンプリートカレンダー

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心踊るホリデーシーズン。この秋冬は、逸話あふれる一生モノの腕時計を、大切な人や自分への贈り物として選びませんか。“時計愛&好!”をもって任ずるENGINE時計委員会9名が、知見・体験や思い入れをふまえて「推し時計の歴史やストーリー」、「時計と自信の物語」エモーショナルに紡ぎます!

今回取り上げるのは、レイモンド ウェイル「フリーランサー コンプリートカレンダー」。上昇気流に乗るレイモンド ウェイル。 細部にまで入念に気を配り創った、ヴィンテージ・ルックの高級機を世に問う。

風情あり!

横浜人の散歩の楽しみ。港の近くには開港時からの歴史建造物が並び、山手に足を延ばせば明治から大正、昭和初期に建てられた瀟洒な西洋館の数々。はるかな時を越えた眺めは見飽きない。我が時計趣味もそれに通じるものがある。ヴィンテージ好みといえば、そうなのだが、実際に体験したことのない過去の時代の「風情」に惹かれるのだ。レイモンド ウェイルが最近の「ミレジム」でヴィンテージの良き味わいを人々に再認識させたように、こんどは「フリーランサー」で戦前の正統派コンプリートカレンダーのスタイルを甦らせた。価格もけっこう手頃で、多くの時計好きに受け入れられそう。こんな風情のある時計を着けてまた散歩したくなった。
(菅原 茂/時計ジャーナリスト)

高級機の王道スタイル

2023年のジュネーブ時計グランプリでチャレンジ賞に輝いた「ミレジム」で、レイモンド ウェイルは一気に跳ねた。その小ぶりなケースとセクターダイアルというレトロフューチャーなスタイルは、個人的にかなり好みだ。対してこちらの新作では、コンプリートカレンダーをモダンに仕立ててみせた。月・曜日はダブルギシェ(小窓)で示し、6時位置のムーンフェイズに日付表示を統合してダイアルを整理。ゴールドカラーの針と植字インデックスが華やかなダイアルは、デューン(砂丘)というニュアンスカラーに仕立てているのが、お洒落だ。ラグは、ホーン型。ミレジムとはまったくアプローチが異なる現代の高級時計の王道を行くスタイルもまた、好ましい。
(高木教雄/時計ジャーナリスト)

レイモンド ウェイル フリーランサー コンプリートカレンダー




時刻表示とともに、曜日・日付・12か月名の表示とムーンフェイズ表示を装備した最新作。ダイアル上部の小窓による曜日と月名の表示に指針式の日付表示を組み合わせたデザインは、クラシカルな機械式時計の代表的なスタイル。また、ムーンフェイズの月は、NASAが実際に撮影した月面画像からインスピレーションを得た。繊細な輝きを放つデューンと称すダイアルカラーとローズゴールドPVDで彩られた優美なケースが調和して、上品なヴィンテージの味わいを醸す。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径40mm、10気圧防水。62万7000円。

問い合わせ=ジーエムインターナショナル Tel.03-5828-9080

写真=奥山栄一

(ENGINE2026年1月号)


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