2025.12.28

CARS

アルピーヌA110の走りを王者・山野哲也氏と満喫!「ENGINE × ALPINE Driving Experience by Tetsuya Yamano」リポート【動画あり】

モビリティリゾートもてぎにて、エンジンとアルピーヌがコラボした走行イベント「ENGINE × ALPINE Driving Experience by Tetsuya Yamano」が開催された。

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11月22日、モビリティリゾートもてぎを舞台に、エンジンとアルピーヌがコラボした走行イベントが開かれた。インストラクターは全日本ジムカーナ選手権で活躍する山野哲也、野島俊哉の両選手。30名の参加者が愛車と最新アルピーヌの走りを満喫。その模様をENGINE編集部のムラカミがリポートする。

生産終了を撤回して欲しい!

日本で一番アルピーヌA110を操るのに長けたドライバーといえば、このクルマを駆って全日本ジムカーナ選手権で4年連続チャンピオンを決めた山野哲也選手。それ以前も含めれば25回のチャンピオン獲得という記録を更新し続けるレジェンドだ。



そして、日本で一番アルピーヌA110の素晴らしさを報じ続けてきた雑誌といえば、手前味噌ながら本誌『エンジン』。何しろ、名物企画のHOT100で、登場から5年連続のHOT 1、その後も2年連続のHOT 2に選出し、その走りの楽しさを誌面で絶賛し続けてきたのだから。

その両者がアルピーヌ・ジャポンを介して手を組んで開催した今回のイベントは、2026年6月をもって生産終了することが公式に発表されたA110の魅力を、改めて参加者に強くアピールするものとなった。

ENGINE × ALPINE Driving Experience by Tetsuya Yamano

午前中は自らの愛車(といっても、参加者のうち20人はA110オーナーであったが)でのコース走行。そして、その待ち時間には、順番に最新モデルのA110 R70の試乗も開始。ランチの後のA110の魅力を深掘りするトークショーに続いて、山野選手と野島俊哉選手(山野選手とダブルエントリーで同じマシンを駆って、勝利を共にしている若手の強者だ)の運転によるA110同乗走行。さらには自らの愛車での走行と、希望者にはその愛車を両選手が運転しての同乗走行もあり、という盛り沢山のプログラムとなっていた。



参加者の皆さんの感想を紹介しよう。まずはA110オーナーから。

「自分のA110を思いっきり走らせることが出来、大変良かったです。プロ選手の実力を間近で見ることが出来たのも貴重な体験でした。プロは凄いです。A110が生き生きしていました」(Rに乗るYMさん)

「A110がバランスのいい、運転を楽しめるクルマだと再認識しました。このままずっと乗り続けたいと思います。プロのお二人の運転は、荷重移動と舵角に関して大変勉強になりました。特に自車のドライブではクルマの動きが異次元でした」(GTに乗るYKさん)

ENGINE × ALPINE Driving Experience by Tetsuya Yamano

一方、他車のオーナーはどうか。

「生産終了の一歩手前でこのような体験ができたことは、一生残る思い出になりました。同乗体験で自分のクルマの走らせ方が変わり、最後の最後で滑らせるテクニックが少し分かった気がしました」(BMW240iグランクーペに乗るTTさん)

「R70の試乗も他のA110の同乗走行も刺激的な体験でした。R70の安定感も凄かったですが、ノーマルのグレードでも十分なパワーでした。最高に楽しかったです」(ポルシェ・ケイマンに乗るITさん)



そして、誰もが口を揃えて言うのは、このクルマがなくなる寂しさだ。

「代わりが見つからないクルマだと思います。大事に乗りたいけれど、走りが楽しくて距離が伸び、スポーツ走行の頻度も上がってしまいます」

とA110ツールドコルス75に乗るKTさんが持てる者の悩みを吐露すれば、ロータス・エヴォーラに乗るMTさんは、こう締め括った。

「とても扱いやすく、その上、とにかくよく曲がる。サーキット走行に向いているクルマだと思いました。生産終了を撤回して欲しいです!」





文=村上 政(ENGINE編集部) 写真=神村 聖

(ENGINE2026年2・3月号)

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