フォルクスワーゲンの初代「ゴルフGTI」が登場したのは1976年。つまり2026年は、世界でもっとも知られるホットハッチ銘柄とも言えるGTIの、誕生50周年にあたる。
オートサロンがメモリアル・イヤーの出発点に!
世界各地の自動車イベントは祝賀ムードとなりそうだが、さらに見逃せない新たなGTIモデルの発表も予告されている。

すでに、東京オートサロン2026に「ID.バズ」や「ゴルフRブラック・エディション」とともに「ID.GTIコンセプト」が出展されることはお伝えしている。2023年のIAAで発表された、純電気自動車のGTIを示唆するショーモデルだ。

これに続き、1月末には、フランスでのレトロモビル2026と、ドイツでのブレーメン・クラシック・モーターショーという、欧州を代表するクラシックカー・ショーが開催される。いずれの会場でも「ゴルフGTI」の50周年を記念した展示が行われる予定だ。

そもそも初代「ゴルフGTI」は、5000台の限定生産が予定されていた。赤く縁取られたグリルや黒いホイールアーチ、ゴルフボール型のシフトノブといった専用装備と、110psのインジェクション式エンジンを積み、0-100km/h加速は9.0秒ジャスト、最高速度182km/hと、50年前のコンパクト・ハッチバックとしては特筆すべき性能を発揮した。

アルプスの峠道で見せるスポーツカーのような走りと、日常使いを難なくこなす実用性や経済性を兼ね備え、価格は1万3850マルク、当時のレートで170万円弱という手頃さ。ユーザーの熱烈な支持を集め、初年度だけで計画の10倍もの台数を販売し、累計では46万1690台に達する大成功を収めた。
史上最強のGTIは325馬力!
その精神を継承する最新モデルには、アニバーサリー・モデルの「ゴルフGTIエディション50」が設定される。

欧州では一部のマーケットで受注を開始しているこの記念モデルは、325psという量産「ゴルフGTI」史上最強のエンジンを搭載する。

さらに、初のフル電動GTIとなる「ID.ポロGTI」がついに販売を開始する。先に述べた「ID.GTIコンセプト」の市販版にあたるこれは、226psのモーターを積む純電気のホットハッチ。GTIの新たな歴史を開くこのモデルが登場するのに、2026年ほどふさわしいタイミングはそうそうないだろう。

パフォーマンスとユーティリティを高次元で両立し、長きにわたり愛されてきたGTI。記念すべき年から始まる新章も、クルマ好きを楽しませてくれそうだ。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)