2026.01.14

CARS

市販に向け着実に前進! ダイハツK-OPENランニングプロトが「1」→「2」で進化した点とは?【東京オートサロン2026】

より実践的なテスト行うために新たに作成された「K-OPENランニングプロト2」

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2025年10月に開催されたジャパン・モビリティショーにて発表され、大きな話題を呼んだダイハツ・コペンのFRモデル。その先行スタディ車である「K-OPENランニングプロト」が、早くもバージョンアップして我々の元へやってきた。

K-OPENランニングプロト「2」

ダイハツ・コペンは現在市販されている軽自動車における唯一の2シータースポーツであり、オープンカーだ。そんなコペンも今年2026年8月での生産終了が決定している。誠に残念ではあるが、悪い話ばかりではない。

なぜなら次期型コペンと噂されるFRスポーツのコンセプト「K-OPEN」がすでに公開されているからだ。初出は昨年開催されたモビリティショーで、それまでのFFレイアウトを捨て、純粋に走りを楽しめるパッケージングとしてFRを選択、大きな話題となった。

モビリティショーではデザインスタディとなるコンセプトカーに加えて、動的性能をテストするための車両として「K-OPENランニングプロト」が公開された。



同社でFR駆動を採用する商用車「ハイゼット」の部品を流用。なるべくコスト抑えた上で、軽量、低重心、かつ最適な前後重量配分を持つFRスポーツを目指して開発しているとアナウンスされていた。

そのプロトタイプが、早くも“バージョン2”となって帰ってきた。モビリティショーからわずか数ヶ月、一体どこが進化したのだろうか。

まず見て一番に気がつくのはホイールベースの延長だ。前回のモデルから+55mm延長され、その分エンジンをより車体の中央部へと設置できるようにしている。



エンジンルームを見るとその様子は顕著で、エンジン搭載位置はフロント車軸の後ろとなり、完全なフロント・ミッドシップとなっている。

搭載されるエンジンは変わらずハイゼットに搭載される直列3気筒だが、ヘッドの搭載角度がそれまで67度傾けられていたものから、40度まで起こして搭載されている。



これは整備性の向上とエンジン脇のスペースを確保するためだそうで、その空いた部分にターボのタービンや触媒などを設置。結果としてヘッドの位置は上がっているものの、トータルでの重心位置を下げることにも成功しているという。

リアサスペンションも大きく変更され、前回のリジット式の左右車軸一体型から、ストラット式の左右独立懸架に進化。トランクにはストラット化に伴い、高い位置に変更されたマウント部がそびえ立っていた。



ちなみに今回のプロト2は、フロントボンネットもトランクフードも無い状態で展示がされていたが、これはあえてではなく単純に間に合わなかったからだそう。

それもそのはず、去年のモビリティショーからわずか2〜3ヶ月しか経過していないのだ。あれから急ピッチでプロト2の製作を開始したものの、完成が間に合わず一時は展示を見合わせる可能性もあった。

しかしながら市場の大きな反響を受け、今回未完成でありながらも我々の前に姿を現した。現にこのプロト2にラジエターなどは未設置。つまり走行テストなどもこれから、ということだ。

それでもあえて展示をするという選択肢を選んだダイハツの決断を評価したい。現地のスタッフ曰く、まだまだテストすべき事は山積みで、市販化したとしてもここ1〜2年のスパンではなく、もっと先になるとのこと。

それでも着実に市販化に向けて歩みを進める新型FRコペン。いつかその産声を上げる日を、気長に待ち続けたいと思う。

文=ENGINE編集部 写真=神村 聖/ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル)

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