2026.01.21

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寒波で大雪になるかも!冬用タイヤの代わりにオールシーズンタイヤを装着している場合でも大丈夫なのか解説

冬の季節に必要なタイヤ交換の様子

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雪道をノーマルタイヤ(夏用タイヤ)で走行してスリップしたり交通事故を起こしたりするニュースを見聞きすることが多い昨今。ノーマルタイヤがいかにスリップしやすいのかは多くの人が知っているだろう。では、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)とノーマルタイヤのいいとこ取りをしたオールシーズンタイヤは、雪道や凍結路でスタッドレスタイヤと同様の性能を発揮するのだろうか。

スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤを比べるとわかる特性の違い

大手タイヤメーカーのブリヂストンが公開している情報によると、オールシーズンタイヤは“夏タイヤの性能に加え、突然の積雪路面でも走行できる性能を持つ”と記載されている。



また、“オールシーズンタイヤは雪の上を走ることができても、アイスバーンのような凍結した路面では滑りやすいため、地域によっては冬の使用ができない場合もあります”とオールシーズンタイヤが冬の道路で使えないことがあるという点についても述べている。

では、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤの性能を比べるとどのような違いがあるのだろうか。

スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤを比較するとノーマルタイヤ寄りであることがわかる

ブリヂストンは、スタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤの路面状況別の特性を比べると次のようになると公表している。



【乾燥路(ドライ路面)】
スタッドレスタイヤ:△
オールシーズンタイヤ:◯
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):◎

【湿潤路(ウェット路面)】
スタッドレスタイヤ:△
オールシーズンタイヤ:◯
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):◎

【凍結路(路面が氷で覆われている道)】
スタッドレスタイヤ:◎
オールシーズンタイヤ:×
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):×

【圧雪路(振り積もった雪が踏み固められた状態の道)】
スタッドレスタイヤ:◎
オールシーズンタイヤ:◯
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):×

【高速道路における冬タイヤ規制の走行の可否】
スタッドレスタイヤ:通行可
オールシーズンタイヤ:通行可
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):×(チェーン装着)

【チェーン規制時の走行の可否】
スタッドレスタイヤ:×(チェーン装着)
オールシーズンタイヤ:×(チェーン装着)
夏タイヤ(ノーマルタイヤ):×(チェーン装着)

上記の路面状況別の特性を見ると、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤに近い性能ではなく、ノーマルタイヤに雪道走行できる機能を追加したタイヤといえる。よって、オールシーズンタイヤをスタッドレスタイヤのように使えると考えるのは危険だといえるだろう。

JAFのテスト結果からもオールシーズンタイヤはノーマルタイヤ寄りの性能であることがわかる

JAFが行っているテスト結果からも、オールシーズンタイヤはノーマルタイヤ(夏用タイヤ)にスタッドレスタイヤの機能の一部(雪道で走行できる性能)を追加したタイヤであることがわかる。



JAFが行った路面状況別制動距離比較テストの結果は次のようになっている。

【40km/hからの制動距離比較】
・スタッドレスタイヤ:圧雪路=17.3m、氷盤路=78.5m
・オールシーズンタイヤ:圧雪路=22.7m、氷盤路=101.1m
・ノーマルタイヤ:圧雪路=29.9m、氷盤路=105.4m
※40km/hから制動距離を3回実施し、その平均値の制動距離

上記のテスト結果からも、オールシーズンタイヤはスタッドレスタイヤよりもノーマルタイヤ寄りの性能だといえるだろう。

雪道を走行するときはスタッドレスタイヤを装着してタイヤチェーンを携行しておく必要がある

寒波の影響により降雪が予測されているときは、あらかじめスタッドレスタイヤに交換しておくことが重要だ。

また、高速道路でチェーン規制が発表されたときは、スタッドレスタイヤを装着していても通行ができなくなる。そのため、降雪が予測されているときや、雪が降る場所に行くときは、スタッドレスタイヤに交換しておくだけでなく、タイヤチェーンを携行しておくとよい。



雪道でスリップして事故を起こすと、交通が麻痺するだけでなく、他者を巻き込んでしまうこともある。

事故の第一当事者にならないようにするためにも、冬になったら早めにスタッドレスタイヤへ交換し、タイヤチェーンをクルマに載せておくなどの事前準備が必要だ。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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