2026.01.31

CARS

車重780kgで600馬力で最高速は300kmオーバー!?【150台限定】「ドンカーブートP24 RS」は何もかも桁違いのニア・セブン

ニア・セブンで知られたオランダのドンカーブートはここまで進化している!!

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オランダの「ドンカーブート」が発表した最新モデルの「P24 RS」は、驚異的なスペックを誇るライトウェイトスポーツ。ロータス・セブンのレプリカを原点とする、いわゆるニア・セブンのメーカーとしては、異例の300km/hマシンだ。

その名は創業家の娘たちより


車体サイズは全長×全幅×全高が4000×1912×1105mmで、ホイールベースは2420mm。1630/1645mmという前後トレッドも含め、セブン派生モデルとしては大ぶり。タイヤ・サイズも、フロントが235/40R18、リアが275/35R19と、大径でワイドだ。



それでも、車両重量は780kgにすぎない。そこに搭載するのは、ドンカーブートでは1998年以来となるフォード製エンジン。



ただし、かつてのような直列4気筒ではなく、排気量3496ccのV6ツイン・ターボで、最大で600ps/800Nmを発生する。



ドライバーが状況に応じて、400/500/600psの3段階から選択できるソフトウェアを持つ、パワー・トゥ・チューズと呼ばれるエンジンだ。



最高出力発生時の馬力荷重比はじつに770ps/トンで、0-200km/h加速は7.4秒。最高速度は300km/h以上というのだから、もはやライトウェイト・スポーツではなく、スーパー・スポーツの領域だ。



トランスミッションは5段MTで、後輪を駆動する。ステアリングは相変わらずアシストなしだが、サスペンションはアダプティブ・ダンパーを装備。また、調整可能なトラクション・コントロールを備え、オプションでレース用ABSを追加できる。



フォルムはセブン的なロング・ノーズで、限りなく後輪に近く座らされるレイアウトのフロント・ミドシップ。かろうじてサイクル・フェンダーが見て取れるボディはクローズド・クーペだが、ルーフ・パネルは2分割の脱着式だ。



300km/hの世界へ足を踏み入れるには心許ないスタイリングに見えるが、高度な空力シミュレーションによりフロアで十分なダウンフォースを発生するよう設計されている。





さらに、オプション設定される脱着式エアロ・キットは、最高速度を落とすことなく、250km/hで前後バランスに優れた90kgのダウンフォースをもたらしてくれる。



内装はシンプル極まりないが、デジタル・メーターや、脱着式ステアリング・ホイールのスイッチ、カーボンとレザーの内装トリムは、ニア・セブンというより少量生産のスーパー・スポーツに寄ったもの。専用デザインの軽量なレカロは、身長2mを超える乗員を迎え入れることができるという。295リットルもの後部ラゲッジスペースによる利便性も、ほかのセブン系では望み得ないものだ。



「ドンカーブート」は当初、ケータハムのキットカーを輸入していたが、オランダの安全基準強化に伴い自製のニア・セブン開発に着手。ロータス・セブンのプリミティブな設計を可能な限り維持するメーカーが多い中、全幅の大幅な拡大など独自性を盛り込んだ「S7」を1978年に発表し、1985年に登場した進化版には「S8」の名を与えた。



1998年以降はアウディからエンジン供給を受け、2007年の「D8 GT」ではボディ一体型のヘッドライトや、バタフライ・ドアのハードトップ・ボディを採用。ニア・セブンの中では異色の存在であり続けている。



そんな「ドンカーブート」の究極進化形ともいうべき「P24 RS」。生産台数は150台限定で、価格は29万8500ユーロ(約5464万円)だという。ちなみにこの車名は、創業者の息子でマネージング・ディレクターを務めるデニス・ドンカーブートの、娘のイニシャルと誕生年が由来だ。

前作の「F22」は2022年生まれの長女、今回は2024年生まれの次女にちなんだものなのだとか。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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