トヨタは、クーペ・スタイルのクロスオーバーSUV「C-HR+(プラス)」を欧州で発表した。ヨーロッパでは、3月から順次納車が開始される。
クーペ・ライクのスタイリングながら実用性が高い!
大胆なクーペ風のシルエットが特徴のクロスオーバーSUV「C-HR+」は、シャープなキャラクター・ラインにより静止している状態でも躍動感あるスタイルとなっている。

フロントまわりは、トヨタの特徴であるハンマー・ヘッド・デザインを採用し、小型のLEDヘッド・ランプとBEVらしいすっきりとしたフロント・フェイスにより、精悍な表情を生み出している。リアまわりは、横一文字のリア・コンビ・ランプにより、ワイドなスタンスを演出している。

スポーティなクーペ調のスタイリングで気になるのは後席の頭上空間だ。新型「C-HR+」をサイドから見てみると、ルーフ・ラインがほぼフラットに伸び、後席の乗員の頭上付近からリアガラスの傾斜が始まる形状となっている。このスタイリングであれば、後席の頭上空間が窮屈だと感じることはないだろう。

荷室は、「C-HR」よりも50mm長いリア・オーバーハングにより、最大416リットル(VDA方式)の容量を実現している。
床下に搭載されるバッテリーの恩恵は走りだけじゃない!
BEV専用のeTNGAプラットフォームを採用している「C-HR+」は、低重心がもたらす運転の楽しさが特徴だ。
このプラットフォームは、床下にバッテリーを搭載し、フレームにバッテリーを固定する構造となっている。これにより、「C-HR+」は、「C-HR」と比べてねじり剛性が30%向上している。

搭載されるバッテリーは、大容量のリチウム・イオン・バッテリーで、「bZ4X」と同様に、57.7kWhバッテリーが78セル、77kWhが104セル。
これらのバッテリーは、トヨタとパナソニックの合弁会社であるプライム・プラネット・エナジー&ソリューションズ(PPES)から供給される。
バリエーションは3タイプ!上級グレードには22kWの充電器が付属
新しい「C-HR+」は、Mid、Mid+、Highの3タイプがラインナップされる。各グレードのバッテリー容量や出力、航続距離などは以下のとおりだ。

・Mid:前輪駆動(FWD)、57.7kWhバッテリー搭載、システム出力123kW、一充電あたりの航続距離(WLTPモード)458km
・Mid+:前輪駆動(FWD)または四輪駆動(AWD)、77kWhバッテリー搭載、FWDのシステム出力は165kWで一充電あたりの航続距離(WLTPモード)は560〜607km、AWDのシステム出力は252kWで一充電あたりの航続距離(WLTPモード)は511〜548km
・High:四輪駆動(AWD)、77kWhバッテリー搭載、システム出力は252kW、一充電あたりの航続距離(WLTPモード)は507km、1500kgの牽引能力も備える

上級グレードの252kWという高い出力は、インバーター、モーター、トランスアクスルから構成される最新の軽量トヨタeアクスルによって実現している。
充電は、最大150kWの急速充電に対応。バッテリー温度が20℃で、10%〜80%まで充電するときにかかる時間は次のとおりだ。
・11kW AC(交流):4時間48分
・22kW AC(交流):2時間12分
・150kW DC(直流):28分
なお、11kWの車載AC充電器は標準装備。上級グレードのHighには22kWの充電器が搭載される。

日本国内で1世代のみの販売となった「C-HR」は、欧州市場で進化している。欧州で発表された「C-HR+」は、スタイリッシュなBEVを求める人には魅力的に映るだろう。需要の声が高まれば日本に導入されるかもしれないが、世界情勢の観点からすると難しいかもしれない。
文=ENGINE編集部
(ENGINE Webオリジナル)