2026.04.02

CARS

「モーターの可能性に全ベット」911やウラカンを疑似体験できる4WD制御に圧倒|ヒョンデ「アイオニック5N」に斎藤聡ら2人のモータージャーナリストが試乗

高平高輝さん、斎藤聡さんが試乗したヒョンデ「アイオニック5N」

全ての画像を見る
毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

今回はヒョンデ・アイオニック5Nに試乗した高平高輝さん、斎藤聡さんのリポートをお送りする。

>>>今尾直樹さん、河村康彦さん、森口将之さんのリポートはこちら<<<

「何に乗っているんだっけ?」高平高輝

「N」はヒョンデのソウル近郊の開発拠点であるナムヤン(Namyang:南陽)と開発テストの舞台であるニュルブルクリングにちなんだネーミングで、2015年にスタートした同社の高性能サブブランド。



「IONIQ 5 N」はそのNブランド初のEVモデルである。前後モーター2基を合わせたシステム最高出力650psと最大トルク770Nm(ブースト使用時)というもの凄さで、最高速度260km /h、0-100km /h加速3.4秒と、まさにスーパースポーツ級だ。



それにも増して驚くのが「Nモード」使用時のまるで内燃エンジン+DCT車のようなドライブ・フィールの再現度である。100% EVであるにもかかわらず、スピードとともに精悍な排気音が盛り上がり、シフトアップ時にはパンという音とともに明確なシフトショックを感じるし、そのままリミッターに当たるまで踏むとバラバララという音と一緒に前後に揺動する振動も伝わってくる。運転している当人でもいったい何に乗っているんだっけ? と混乱するぐらいの再現度である。

「モーターの可能性に全ベット」斎藤聡

EVを単なるCO2削減のための内燃機関の代替動力ではなく、モーターの可能性をパフォーマンス面に全ベットして、モーター駆動の可能性に奥行きを見せてくれたのがヒョンデのIONIQ 5 Nでしょう。



中でも特筆すべきは、前後モーターのトルク配分を100:0から、0:100まで任意で11段階にコントロールできるNトルク・ディストリビューション。

駆動配分の変化が明瞭で、やや前寄りの60:40では、乗用車4WDの操縦性と安定性を両立したセッティングが体感できるし、後ろ寄りの20:80のバランスにすると、ポルシェ911カレラ4やランボルギーニ・ウラカンなどのスポーツカー4WDに近い、後輪に軸足を置いた操縦感覚が体感できます。



システム最高出力650ps(フロント238ps +リア412ps)/システム最大トルク770Nm(フロント370Nm+リア400Nm)という強烈なパワー&トルクもさることながら、速さの刺激だけではない、4WDのEVならではのドライビング・プレジャーを楽しむことができました。



■ヒョンデ・アイオニック5N
疑似エンジン音+8段DCTの演出などが話題を呼んだIONIQ 5 Nは、前後2モーター式4輪駆動でシステム最大650(前238+後412)ps /最大トルク770Nmを発生する。全長×全幅×全高=4715×1940×1625mm。ホイールベース=3000mm。車両重量=2210kg。車両価格=891万円。試乗車のボディカラーは5 N専用のパフォーマンスブルー。

写真=茂呂幸正/神村聖/望月浩彦/小林俊樹

(ENGINE2026年4月号)

advertisement



RELATED

advertisement