2026.03.23

CARS

存在そのものが人生のご褒美|モータージャーナリストの大谷達也ら3人がベントレー「コンチネンタルGTCマリナー」に試乗して感じた本当の姿

大谷達也さん、藤野太一さん、九島辰也さんが試乗したベントレー「コンチネンタルGTCマリナー」

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやります! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、計165本のインプレッションを順次公開。

今回はとびきりゴージャスなベントレー・コンチネンタルGTCマリナーに試乗した大谷達也さん、藤野太一さん、九島辰也さんのリポートをお送りする。

>>>清水和夫さん、西川淳さんのリポートはこちら<<<

「特別な空気が漂う」大谷達也

まあ、ベントレーという存在そのものが人生のご褒美といって間違いありませんよね。大量生産で経営を成り立たせている多くの自動車メーカーとは異なり、いまなお手作りにこだわる数少ないラグジュアリーカー・ブランドのひとつがベントレーなのですから。



しかも、試乗車のコンチネンタルGTCはベントレーのなかでもひときわラグジュアリーなマリナー仕様。アイボリー系のレザーと石のような模様が浮かぶウッドの組み合わせは、本当のゼイタクを知るベントレーだからこそできるセンス。しかも、それらがすべてハンドメイドなのだからたまりません。そこには機械で作られたインテリアでは決して生み出せない特別な空気が漂っているようでした。

試乗会当日は爽やかな冬晴れ。コンチネンタルGTCのソフトトップを畳んで海沿いの西湘バイパスを流せば、まるで大型ヨットでクルージングしているかのようなゴージャスな気分を味わえました。これこそクルマ好きにとって最高のご褒美というべきものでしょう。

「1台乗って帰るならこれ」藤野太一

今回試乗したなかで、どれか1台に乗って帰っていいと言われたなら間違いなくこれを選ぶ。

フローティングダイヤモンドのフロント・グリルをはじめ、インテリアにも至るところにマリナー専用の設えがなされている。

まずは屋根を閉じたまま電動走行でスタートする。言われなければオープンカーとは気づかないほどの静粛性。シャシーには新しい電子制御式アンチロール・システムやダンパーなどを採用しているが、とにかくスムーズなハンドリング、しなやかな乗り心地に癒やされる。



箱根ターンパイクに到着すると、屋根を開け放ち最高出力782ps、最大トルク1000NmというV8ハイブリッド・パワートレインの力を少し解放してみる。右足のわずかな動きに応じてパワーが湧き出てくる。主張しすぎず、しかし存在感のあるV8サウンドが楽しい。頭寒足熱な状況にラグジュアリーな旅館の温泉に浸かっているような気分になった。

近年のベントレーはウェルビーイングなクルマづくりを目標として掲げているが、まさにそれを体現している。

「走りも楽しめる」九島辰也

ベントレーがご褒美クルマであることは誰もが想像つくだろう。可処分所得の高い個人事業主にとってベントレーはそんなポジションにある。休みなく働いてきた結果、良いクルマに乗るのは世界中の富裕層のお決まりパターンに違いない。その場合、ベントレーのステイタスは十二分だ。スーパーカー系を別にするとベントレーかロールス・ロイスに辿り着くのは極めて真っ当と考えられる。堂々とした佇まいは他を圧倒するのは言わずもがな。今回の試乗車は200年余りの歴史を持つコーチビルダーの名を持つマリナー。装飾の美しさはイメージのさらにひとつ上といった印象だ。



ただ、ベントレーの本質を知る者にとってご褒美ポイントはステイタスにとどまらない。ゴージャスな乗り物なのは確かだが、実は走りを楽しめるのがベントレーの本性となる。782ps/1000NmのハイブリッドV8パワーがそうだし、ハンドリングもそう。この大きなボディがひらりひらりとコーナーを駆ける。これがこのクルマの本当の姿。ベントレーの走りは侮れない!



■ベントレー・コンチネンタルGTCマリナー

コンチネンタルGTの屋根開きバージョンであるGTC。マリナーはその中で最も豪華な仕様。W12にかわって搭載される4.0リッターV8ツインターボ・ベースのPHEVはスピードと同値の782ps/1000Nmを誇る。全長×全幅×全高=4865×1965×1392mm。ホイールベース=2848mm。車両重量=2636kg。車両価格=4901万円。

文=ENGINE編集部 写真=神村 聖

(ENGINE2026年4月号)

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