2026.05.05

LIFESTYLE

心がぎゅうっとなる、あの頃の洋楽 JUJU最新作『時間旅行』は昭和洋楽のカヴァー

JUJUは6月から本作を携えた全国ツアーを予定している。

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JUJUの新作「昭和洋楽 純喫茶JUJU『時間旅行』」は、70年代の洋楽を中心にしたカヴァーアルバム。 収録曲には、JUJU自身の音楽的なルーツや思い出も込められているという。

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「Your Song」(エルトン・ジョン/1970年)、「Alone Again(Naturally)」(ギルバート・オサリバン/1972年)。タイトルを目にするだけで、イントロやサビのメロディが浮かんできて、懐かしい感情に包まれる──。



JUJUの新作「昭和洋楽 純喫茶JUJU『時間旅行』」は、古き良き洋楽のヒット曲を新たな解釈で堪能できる作品だ。

「やさしさで溢れるように」「この夜を止めてよ」をはじめとするヒット曲を数多く生み出す一方、カヴァーの名手としても知られるJUJU。2016年リリースの「TIMELESS」以来、ちょうど10年ぶりの洋楽カヴァーアルバムとなる本作では、70年代の名曲を中心とした“昭和洋楽”を奥深いボーカルとともに表現。プロデューサー・松任谷正隆によるシックなサウンドメイクも素晴らしい。

彼女自身のルーツや音楽的志向、楽曲に対する深い思いが反映されていることも本作の豊かさにつながっている。たとえば「Honesty」(ビリー・ジョエル/1978年)にはこんな思い出があるという。

「私のビリー・ジョエルの入り口は「Honesty」だったんです。この曲を聴くと一瞬で小学生の頃の自分に立ち戻るし、当時、この曲を聴いて、訳もわからずに心がぎゅうってなったことを思い出します」

“明日に架ける橋”という邦題でお馴染みの「Bridge Over Troubled Water (サイモン&ガーファンクル/1970年)も素晴らしい。苦境にいる人々を支えたいというメッセージを込めた歌詞に、JUJU自身も強い感銘を受けているようだ。

「歌詞は、JUJUを支えてくださる皆さんに対して私が思うことにパチンとハマるので、その気持ちも込めて歌ってます。皆さんに何かがあったら、私はいつでもそこに体を横たえて橋になりますので、そこを渡っていただけたらとずっと思ってます」

美しいホイッスルボイスで知られる「Lovin’ You」(ミニー・リパートン/1974年)は、“歌ってほしい”というリクエストが多かった楽曲。名ギタリスト・鳥山雄司のギターとともに奏でられるJUJUの歌は、温かい優しさと慈しみに溢れている。

「ミニー・リパートンが娘のマーヤ・ルドルフ(コメディアンでミュージシャン)のために、子守歌として書いた曲。当時のミニー・リパートンはがんを患っていて、すでに体が苦しかったっていう話を聞くと、愛する誰かに対してのパワーというのは尊いものだなって感じます」

6月からは本作を携えた全国ツアーを開催するJUJU。時代を超え、今もなお多くの音楽ファンを惹きつける“昭和洋楽”。そこに込められた豊かな音楽性と普遍的なメッセージをじっくりと味わってほしい。

文=森 朋之(音楽ライター)

■「昭和洋楽 純喫茶JUJU『時間旅行』」
発売中 通常盤3520円(税込)ソニーミュージック。「Your Song」(エルトン・ジョン)、「Honesty」(ビリー・ジョエル)、「LoveMe Tender」(エルヴィス・プレスリー)、「If We HoldOn Together」(ダイアナ・ロス)、「Bridge OverTroubled Water」(サイモン&ガーファンクル)など10曲を収録した洋楽カヴァーアルバム。6月からは本作を引っ提げた全国ツアー「JUJU HALL TOUR 2026 純喫茶JUJU『 時間旅行』」(演出:松任谷正隆)がスタート。

(ENGINE2026年5月号)

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